はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

最近は残念ながら

 

子供を虐待して逮捕されるという

 

残虐なニュースをよく目にしますね。

 

 

 

 

ただ、個人的には

 

明るみになっているのは

 

まだ氷山の一角ではないかと

 

思っております。

 

 

 

 

というのも

 

精神科の外来には

 

幼少期に親から虐待を受けて

 

心に大きな傷を受けたまま

 

大人になった人たちが

 

受診するケースが少なくはありません。

 

 

 

 

もちろん

 

その外来では

 

少しずつではあるものの

 

過去の幼少期の辛かった記憶を

 

ひも解いていかなけばいけない時もあります。

 

 

 

 

ただ、その過去の

 

壮絶な歴史を語るときに

 

患者さんたちには

 

ある共通点が存在します。

 

 

 

 

それは

 

自分の親のことを

 

『母親』や『父親』とは

 

呼んだりしないことです。

 

 

 

 

つまり

 

『私が家で何をやっていても

 

母親が、いつでも怒鳴りつけて…』

 

のような表現をしません。

 

 

 

 

実は、多くの人が

 

自分の親のことを語るときには

 

『あの人』と表現するのです。

 

 

 

『私が家で何をやっていても

 

あの人が、いつでも怒鳴りつけて…』

 

というような表現になるのです。

 

 

 

 

そこで今回は

 

幼少期に心に大きな傷を負った人は

 

なぜ自分の親を『あの人』と呼ぶのかについて

 

お話ししたいと思います。

 

 

 

 

 

 

言うまでもありませんが

 

私たちが使う言葉というのは

 

お互いのなかで共通の意味を持ち

 

理解をし合っているからこそ

 

対話や意思疎通が可能になります。

 

 

 

 

たとえば

 

子どもから見た母親とは

 

『ママ』と表現されることが

 

多いかと思います。

 

 

 

 

もちろん

 

この『ママ』という単語には

 

おなかを痛めて自分を産んでくれた人

 

という意味もあるかと思います。

 

 

 

 

しかし

 

子供目線であれば

 

『ママ』というのは

 

お互いが共通して

 

次のような意味を認識しています。

 

 

 

・怒る時もあるけど、やっぱり優しい 

・いつも温かく受け入れてくれる

 

・困ったらいつでも助けてくれる頼もしさ

・明るく笑顔でおおらかに過ごしている

 

 

 

 

しかし

 

幼少期の頃から

 

虐待を受けていた子どもたちからすれば

 

親に対するイメージが

 

これらからはかけ離れています。

 

 

 

 

つまり

 

周りの人達が使っている

 

『ママ』という意味が

 

自分のなかでは全くシックリ来ずに

 

受け入れられないのです。

 

 

 

 

なので

 

シックリ来ないような言葉を

 

無理やり使うことには

 

かなりのストレスを感じるため

 

使わないようになるのです。

 

 

 

 

もちろん

 

子どもの時は家の中では

 

親からのプレッシャーを感じて

 

無理して親の前では

 

『ママ』と呼んでいたかも知れません。

 

 

 

 

しかし

 

親の前以外では

 

『ママ』や『母』なんて言葉を使うことが

 

自分でも受けれいることができずに…

 

結局『あの人』と表現するようになるのです。

 

 

 

 

 

 

今日のおさらいです。

 

 

 

今回は

 

幼少期に虐待などによって

 

心に大きな傷を負った人は

 

なぜ自分の親のことを

 

『あの人』と呼ぶのかについて

 

お話しさせていただきました。

 

 

 

 

その理由としては

 

物心がついてきた時の

 

周りの人が使う

 

『ママ』や『パパ』という単語の意味が

 

余りにも自分の中のイメージと異なり

 

その単語を受け入れるのに

 

とてもストレスを感じるからです。

 

 

 

 

その思考のまま大人になると

 

自分としては

 

あのような人を『母』とも『父』とも

 

認めることが出来なくなり

 

結局、『あの人』という

 

表現になってしまいます。

 

 

 

 

ときには

 

中学生の患者さんと話をしている時に

 

自分の親のことを語る場面において

 

『あの人からは…』と聞くことがあり

 

ドキッとすることも少なくありません。

 

 

 

 

精神科医だけでなく

 

子どもの支援者と呼ばれる

 

周りの全ての大人たちは

 

子供からのこのようなちょっとしたSOS

 

見逃さないようにしたいですよね ^^

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

【今日の参考記事】

 

 

 

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