はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

 

さて、今回は私が普段から

 

月2回のペースで担当させて頂いている

 

PRESIDENT WOMANさんの記事の

 

紹介させていただきます。

 

 

 

 

ちなみに

 

今回の記事は、普段から

 

私が産業医や精神科医として

 

活動している中で気になっていた内容なので

 

とてもいい機会になりました。

 

 

 

 

それは

 

精神疾患における

 

【病名】についてのお話しです。

 

 

 

 

 

今では

 

徐々に知られてきましたが

 

精神疾患の病名というのは

 

いつでもスパッと1絞れないことも


少なくありません。

 

 

 

 

たとえば

 

近年よく耳にする

 

『うつ病』と『適応障害』という疾患は

 

たしかに別の疾患です。

 

 

 

 

しかし

 

症状の出方によっては

 

きっちり2つに分けることが

 

難しい時期もあります。

 

 

 

 

そのため

 

最初の診断書では

 

『適応障害』という診断名だったのに

 

数か月の経過で、病状が進行して

 

『うつ病』になることもありえます。

 

 

 

 

 

 

一般的には

 

あなたが『病名』を聞いた時には

 

その患者さんの様子や姿が

 

パッと浮かぶのではないでしょうか。

 

 

 

 

たとえば

 

『風邪』と聞いたら

 

 

咳が出ているのかな…?

 

鼻水が出ているのかな…?
 

喉が痛いのかな…?

 

熱があるのかな…?

 

 

のように幅をもって

 

色々な姿をイメージできるでしょう。

 

 

 

 

しかし

 

馴染みがない疾患であればあるほど

 

そのイメージの幅は

 

どんどん狭くなってしまいます。

 

 

 

 

たとえば

 

『うつ病』や『適応障害』と聞いた時

 

どのようなイメージをもちますか。

 

 

 

 

もしかしたら

 

1つの姿くらいしか

 

イメージ出来ない人も

 

いるかもしれませんね。

 

 

 

 

別に

 

それ自体が

 

問題ではありません。

 

 

 

 

問題になってくるのは

 

その1つのイメージから

 

少しでもズレていたら

 

『あの人は、うつ病なんかじゃない!』

 

のように批判する姿勢になることです。

 

 

 

 

ちなみに

 

これは自分自身が

 

同じ疾患で苦しんだ経験がある人にも

 

よくあるので十分に注意が必要です。

 

 

 

 

『私もうつ病で苦しんだけど

 

あの人のような症状はありえない!

 

だから、あの人はうつ病ではない』

 

のような判断をする人もいます。

 

 

 

 

このように

 

精神疾患の病名が独り歩きをして

 

自分のイメージから

 

外れるかどうかだけで判断するのは

 

苦しむ人をさらに傷つけるリスクがあります。

 

 

 

 

すこし前のお話しですが

 

私も産業医として

 

次のような相談をされたことがあります。

 

 

 

 

『Aさんからパニック障害の診断書が

 

会社に提出されたのですが

 

彼が会社で一度も”ウワァー!”と

 

パニックになる姿なんて見たことないです…。』

 

 

 

 

ここでは趣旨が違うので

 

パニック障害の説明はしませんが

 

世間的には『病名』というものが

 

これくらいの認識だったりもします。

 

 

 

 

 

 

そして

 

私たちは身近な人が

 

精神疾患で苦しんでいても

 

気がつきにくいことは


忘れてはいけません。

 

 

 

 

周りからみると

 

『急に不調になり』


会社の欠勤や早退を繰り返し

 

そのまま休職になる人がいます。

 

 

 

 

そこで

 

あとから当事者から話を聞くと

 

1年以上前から体調が悪くて

 

心療内科に通院していたという話は

 

よくあります。

 


 

 

しかし

 

周りの人が口をそろえて述べるのは

 

『全くそのように見えなかった…』

 

という内容です。

 

 

 

 

世間では

 

精神疾患に対する偏見が

 

まだまだ残っています。

 

 

 

 

患者さんは

 

できるなら隠したい想いが強く

 

精神的な不安定やしんどさを抱えていても

 

周りには気がつかれないように

 

振る舞っている人も多いということです。




いうまでもなく

 

だからこそ

 

周りが気づくことも大切ですが…

 

 

その一方で

 

『どれだけ元気そうに見える人でも

 

どのような疾患や心の闇を抱えているかは

 

外からの振る舞いだけでは分からない』

 

という当たり前のことを

 

誰もが肝に銘じておきたいですね。
 

 

 

 

今回の記事は

 

PRESIDENT WOMANさんの記事の

 

補足的な内容になりましたが

 

とても大事なことですので

 

よかったらこちらもごらんください。⇓

 


 


では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!