はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

 

ニュースでも

 

かなりとりあげられるように

 

少子高齢化が進んでいますね。

 

 

 

 

これは多くの人にとって

 

大切な人と死別する機会が

 

増えていることも意味しています。

 

 

 

 

とは言ったものの

 

死別というのは

 

個別性の高い体験であり

 

人によって異なる心の反応が起こります。

 

 

 

 

もちろん

 

悲しみや寂しさなどに

 

苦しむこともあれば

 

『近くにいたのに、何も出来なかった…』

 

のような罪悪感に襲われる人もいます

 

 

 

 

ほとんどの人が

 

大切な人と死別をした後は

 

もう故人と会えないこと

 

頭では理解しています。

 

 

 

 

しかし

 

それでも心が追いつかずに

 

『またどこかで会えるのでは…』

 

と思い、ある行動にでることがあります。

 

 

 

 

それが探索行動といわれるものです。

 

 

 

 

そこで今回は

 

大切な人の死に苦しむ

 

遺族におこる探索行動について

 

お話しをさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

一般的には

 

大切な人と死別をすると

 

気分が落ち込み、ふさぎ込んで

 

誰とも会う気がしないでしょう。

 

 

 

 

人によっては

 

なかなか家から出てこれずに

 

しばらく引きこもりのような

 

生活になることもあります。

 

 

 

 

しかし、一見それとは逆で

 

毎日のように

 

外に出ていく人もいます。

 

 

 

 

それは、大切な人が

 

もうこの世にはいないと

 

分かっているのにも関わらず

 

心では受け止められない人です。

 

 

 

 

なんとか

 

故人に会いたいがゆえに

 

故人を見つけ出そうと

 

外に出て探索行動を行います。

 

 

 

 

故人がよく行っていた場所を訪れたり

 

人混みの中に紛れていないか

 

探したりすることはよくあります。

 

 

 

 

頭ではもう会えないことは

 

十分に分かっているのに…

 

自分自身でも気がつかないうちに

 

探索行動をはじめてしまうこともあります。

 

 

 

 

この探索行動を

 

知らない人からすれば

 

『ショックでおかしくなってしまった』

 

とみえることもあります。

 

 

 


ただ

 

本人はしっかり頭では理解しており

 

心から死別を受け入れるための

 

本人なりの1つのプロセスなので

 

あたたかく見守ってあげて欲しいです。

 

 

 

 

『気が済むまで、探させてあげよう』

 

のようなスタンスで構いませんが

 

ちょっとした注意点もあります。

 

 

 

 

それは…

 

高齢なのに足が棒になるまで歩き回ったり

 

思い出の場所だからといって

 

かなり遠くまで


1人で行こうとすることがあり

 

ヒヤヒヤする場面もあります。

 

 

 

 

そこで

 

このような探索行動が

 

頻繁に起こってしまう人には

 

次の2つの方法を

 

その代替としておすすめしています。

 

 

 

 

1つ目:写真を見る

 

 

 

故人の映った写真を見ることです。

 

 

 

 

できるだけ

 

すぐに見られるように

 

手元に準備しておいて下さい。

 

 

 

 

写真であれば

 

会いたいなぁと思った時には

 

すぐに会うことができます。

 

 

 

 

数ある写真のなかで

 

こちらまで笑顔になれる

 

とっておきの写真を肌身離さずように

 

してあげてください。

 

 

 

 

2つ目:仏壇の前に座る

 

 

 

仏壇や遺影というのは

 

故人と心を交流させる

 

窓口の役割があります。

 

 

 

 

故人と会いたい時は

 

そこの前に座って

 

手を合わせるだけでも

 

心が落ち着き、対話ができます。

 

 

 

 

普段から

 

果物や花をお供えしたり

 

掃除したりすることも

 

心の交流につながります。

 

 

 

 

それらの積みかさねが

 

外に探索するまでに

 

故人に会いたいと思わせる

 

深い悲しみや寂しさを

 

ゆっくりと癒してくれるのです。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

今回は大切な人の死に苦しむ

 

遺族におこる探索行動について

 

お話ししました。

 

 

 

 

一般的には

 

『死別で辛い思いをしている…』

 

という話を、耳にすると

 

ガックリ落ち込んで


家からも出てこれない姿を


想像するかと思います。

 

 

 

 

しかし

 

遺族によっては

 

探索行動といって故人と会うために

 

毎日のように

 

街に繰り出してしまう人もいます。

 

 

 

 

まずは周りの人が

 

そのような心の反応があることを

 

知っているだけでも

 

遺族への対応が変わってくるはずです。

 

 

 

 

ただ

 

あまりにも探索行動で疲弊したり

 

危険に巻き込まれそうなときは


注意してあげてください。

 

 

 

 

そのような時は

 

・故人のとっておきの写真を

 

肌身離さず持っておくこと

 

 

・仏壇の前に座る時間を増やすこと

 

をぜひとも本人に伝えてあげてください。

 

 

 

大切な人の死別というのは

 

とても個別性の高い出来事なので

 

周りが想像もしないような

 

心の反応を見せることがあります。

 

 

 

 

ただ

 

どのような反応でも

 

その反応がダメだとかおかしいとか

 

周りの人が否定をすることなく

 

本人なりに時間をかけてでも

 

受け入れていけるように

 

サポートすることが大切なのです。

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

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