はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

 

以前のブログ記事で

 

ヤングケアラーについて

 

お話しさせて頂きました。

 

 

 

 

こちらの記事ですので

 

参考にしてください ⇓

  

 

 

 

とはいえ

 

『ヤングケアラーって何?』

 

と思う人もいるかも知れません。

 

 

 

 

ラフに説明をすると

 

次のような子供のことです。

 

 

 

『家人等が病気などを抱えているため

 

大人が担うようなケアに責任をもち

 

サポートをする18歳未満の子供』

 

 

 

 

このヤングケアラーと

 

呼ばれる子供のなかには

 

家族のケアにかなりの時間を費やすので

 

学校や社会の交流が減り

 

どんどん孤立してしまいます。

 

 

 

 

このような問題点を知ると

 

『ヤングケアラーは早く解決しなければ!』

 

『ヤングケアラーは悪なんだ!』

 

と思う人も多いことでしょう。

 

 

 

 

しかし

 

ヤングケアラーは

 

一概には悪とは言えず

 

善悪をつけるのが難しいのです。

 

 

 

 

そこで今回は

 

ヤングケアラーの善悪について

 

お話ししたいと思います。

 

 

 

 

 

 

ヤングケアラーには

 

程度があります。

 

 

 

 

つまり

 

子どもが抱えるケアによる責任が

 

過剰にのしかかって

 

健康や生活、人生までを

 

脅かす可能性があるケースもあります。





当然


これはよくない環境であり

 

すぐに改善する必要があるでしょう。

 

 

 

 

しかし

 

そこまでではない度合で

 

子どもの生活が乱れない範囲で

 

親をケアしている環境ならば

 

「子供に親のケアをさせるなんて悪だ!」

 

と、そこまで目くじらを立てなくても

 

いいのではないでしょうか。

 

 

 

 

というのも

 

海外では

 

ヤングケアラーのメリットについても

 

語られることがあります。

 

 

 

 

たとえば

 

家族をケアすることで

 

子どもの頃から

 

生活のスキルや知恵が身につくという

 

物理的な側面があります。

 

 

 

 

それだけではなく

 

子どもとしては

 

『自分は役立っている存在だ』

 

『この家の一員なんだ』

 

という誇りを持つこともできます。

 

 

 

 

さらに

 

ケアされている親が

 

しっかり子どもを尊重して

 

感謝の気持ちを持ち続けられば

 

ケアを通して親子の絆が深まることも

 

少なくありません。

 

 

 

 

なので

 

全てのヤングケアラーに対して

 

『いいことが何1つない

 

絶対的な悪い環境なんだ!』

 

と決めつけるのは違います。

 

 

 

 

というのも

 

『ヤングケアラーは悪なんだ!』

 

と、決めつけられると

 

ケアを受けている親としては

 

どのような気持ちになるでしょうか。

 

 

 

 

何かしらの疾患やケガで

 

十分な活動ができないため

 

やむなく

 

子どもからのケアを受けている立場です。

 

 

 

 

なので

 

『ヤングケアラーは悪なんだ!』

 

と、言われることは

 

当事者にとっては

 

『子どもにケアさせている悪い親』

 

のように聞こえて

 

罪悪感をかかえ、余計に辛く


苦しくなってしまいます。

 

 

 

 

子どもが過剰なケアの責任を

 

負ってしまっているような

 

ヤングケアラーであっても…

 

その環境自体が問題なのであり

 

”親が悪い”と責めても何も解決しません。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

今回は

 

ヤングケアラーの善悪について

 

お話しをさせて頂きました。

 

 

 

 

ヤングケアラーの問題は

 

決して善悪の2択で判断できるような

 

単純な問題ではありません。

 

 

 

 

しかし、私たちは

 

・子どもが学校に来れない日がある

 

・子どもが友達と遊ぶ時間がない

 

・家が散らかり放題のままである

 

・洗濯も間に合っていない

 

のような環境を知ったら、どうでしょうか。

 

 

 

 

つい

 

『一体、親は何をしているだ?!

 

病気なら病気なりに

 

親としてしっかりする必要がある』

 

と、思う人もいるでしょう。

 

 

 

 

しかし

 

もしかすると

 

その親は外部にSOSを出すのが

 

とても苦手な人かも知れません。

 

 

 

もう、八方塞がりで

 

外にSOSを出すことすら

 

できない体調なのかも知れません。

 

 

 

 

子どもの辛さの背景には

 

親の辛さが隠れています。

 

 

 

 

だからこそ

 

ヤングケアラーとして

 

悩み苦しんでいる子供を救うには…

 


親が抱えている問題を

 

解決するアプローチが

 

必要になってくるのです。

 

 

 

 

”親が悪い”なんて責めても


何も解決しないことは

 

忘れないでいてください ^^

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

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