はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

 

精神科医として活動をしていると

 

色々な背景を持った人と

 

出会うことになります。

 

 

 

 

一般的には

 

精神科の患者さんといえば

 

何かしらの被害を受けて

 

精神的に大きな負荷をかかえて

 

受診されるイメージがあるかと思います。

 

 

 

 

たとえば

 

会社のなかでの

 

パワハラや苦手な人間関係なども

 

典型的な例ですよね。

 

 

 

 

ほかにも

 

親子での愛着によるトラブルや

 

友人などの借金や裏切りなどの

 

プライベートな場面で被害にあったことが

 

引き金になることもあるでしょう。

 

 

 

 

事件や事故が起きたときには

 

被害者やその家族が大きく心を痛めて

 

PTSDなどを含めた精神疾患にいたり

 

病院を受診されることもあります。

 

 

 

 

このように

 

どちらかと言えば

 

何かの被害者もしくはその関係者が

 

受診されるイメージが強いかと思います。

 

 

 

 

しかし

 

意外と見逃されているのが

 

何かしらの犯罪や事件の

 

加害者の家族

 

精神科を受診されるケースも

 

けっして珍しくありません。

 

 

 

 

そこで、今日は

 

加害者の家族のこころについて

 

お話ししたいと思います。

 

 

 

 

 

 

なにか事件がおこると

 

その大小はあれど

 

当然ながら加害者に対して

 

世間からは厳しい目が向けられます。

 

 

 

 

大手の新聞やTVで取り上げられなくても

 

地方ニュースでは

 

連日取り上げられることもあるし

 

今はインターネットがありますので

 

すぐに加害者の素性などが割れます。

 

 

 

 

すると

 

その近くに住む人であれば

 

『あの事件の犯人って

 

3丁目の○○さんの旦那さんみたいよ』

 

のような噂もすぐに広がります。

 

 

 

 

では

 

そのような状況で

 

加害者の家族は

 

そこに住み続けられるでしょうか。

 

 

 

 

もちろん

 

大きい事件になればなるほど

 

連日、マスコミ関係者や野次馬が

 

そこら中に集まったりするでしょう。

 

 

 

 

そのような人が

 

近所の人にも昼夜関わらず

 

聞き込みなどを行ったりするので…

 

 

今まで仲良かった近所の人からも

 

『あんたの夫が、あんな事件を起こすから

 

こっちもかなり迷惑になってるんだけど!』

 

のようなことをを言われて

 

どんどん地域からも孤立します。

 

 

 

 

正直なところ

 

『あれは夫がやったことなんで

 

私たち家族には

 

直接関係がないことです!』

 

と、言いたい人もいるでしょう。

 

 

 

 

しかし、そのような表現は

 

被害者だけではなく

 

周りの巻き込まれている人の

 

怒りを増幅させてしまうことになります。

 

 

 

 

そもそも

 

加害者の家族という立場は

 

どこまで責任があるのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

とくに

 

子どもがいる家庭では

 

より過酷な話になっていきます。

 

 

 

 

子どもの年齢にもよりますが

 

親が子供に、今回の事件のことを

 

隠しておこうとする家族もあります。

 

 

 

 

とはいっても

 

学校のクラスメイトから

 

知らされることもあるだろうし

 

その件をきっかけにして

 

いじめられる可能性もあります。

 

 

 

 

酷い時には

 

マスコミ関係者が

 

子どもから父親の様子を取材しようと

 

学校に待ち伏せすることもあるため

 

なかなか登校させることもできません。

 

 

 

 

何ひとつ悪くない子供が

 

このようないじめ被害にあったり

 

親の都合による転校を余儀なくされたり

 

一生、『犯罪者の子供』という

 

レッテルを貼られることもあります。

 

 

 

 

この状況に

 

親として強い罪悪感を抱え込んで

 

精神的にどんどん追い詰められます。

 

 

 

 

当然ながら

 

夜もグッスリねれないし

 

食事なんて喉が通らないし

 

元気だって出る訳もありません。

 

 

 

 

だから

 

周りにSOSを出したくなります。

 

 

 

 

しかし

 

その事件や犯罪に

 

家族が直接的には関わっていなくても

 

どこまでいっても、世間からみれば

 

『犯罪者の関係者』というレッテルを

 

貼られてしまうことを

 

本人がヒシヒシと感じてしまいます。

 

 

 

 

その結果として

 

友人や知人もどんどん疎遠になり

 

社会的に孤立してしまって

 

だれにもSOSを出すことができません。

 

 

 

 

そして、最後の最後に

 

精神科を受診するという

 

患者さんがおられるのです。

 

 

 

 

もちろん

 

背景が背景ですから

 

何か1つの薬を飲んだら

 

全て回復することはありえません。

 

 

 

 

そのため

 

現在では、このような患者さんに特化した

 

NPO法人や支援団体があるので

 

そこらと力を合わしながら

 

加害者の家族のこころを守ることが多いです。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

今回は

 

加害者の家族のこころについて

 

お話しをさせて頂きました。

 

 

 

 

何か事件や犯罪が起きた時

 

私たちはつい被害者のほうにばかり

 

視線を送ってしまいます。

 

 

 

 

しかし、その裏側には

 

急に世間から冷たい視線を送られ

 

どこにも頼ることができなくなり

 

社会的に孤立してしまう人がいます。

 

 

 

 

1つの事件の加害者の後ろには

 

家族を含めた多くの関係者がいて

 

その人達の人生が大きく変わります。

 

 

 

 

しかも

 

この話は決してマレな話ではなく

 

事件や犯罪の数だけ

 

悩める人がいると言っても

 

過言ではありません。

 

 

 

 

また、自分自身が

 

いつそうなるかも分かりません。

 

 

 

 

まだまだ

 

加害者の関係者に対して

 

気持ちを馳せることが出来ない人も

 

少なくないかと思います。

 

 

 

 

そこで

 

この記事を通して

 

『たしかに、世間には

 

このようなケースで苦しむ人もいる』

 

という存在だけでも

 

知ってもらえたら嬉しいです ^^

 

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

 

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

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