はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神科医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

 

つい先日

 

ABEMA Prime にパネル監修で

 

出演させていただきました。








個人的に普段から見ている

 

大好きな番組だったので

 

このような機会を頂けたのは

 

とても嬉しかったです!!



 

この時は

 

テーマの1つの要素であった

 

SNSなどのネット上の誹謗中傷

 

なぜ起こるのかについて

 

解説させて頂きました。

 

 

 

 

ただ

 

番組の放送時間や構成の関係上

 

全てを伝えることが出来なかったので

 

今回は、その補足的な意味合いで

 

ここで、記事にしていこうと思います。

 

 

 

 

 

 

改めてですが

 

そもそも人間はいつの時点から

 

人に対して誹謗中傷を行うように

 

なってしまうのでしょうか。

 




実は、これは

 

生まれつき持っている

 

ある欲求の延長なのです。




つまり

 

何かきっかけがあって

 

誹謗中傷をする人になる訳ではありません。




実は、人間というのは

 

道徳観や倫理観を学ぶと同時に

 

悪いことやセコイことをする人が

 

制裁を受けているのを見たい欲求があります。

 

 

 

 

そして

 

この欲求が満たされる時は

 

脳内からはドーパミンが出るので

 

その快楽を止めることが

 

とても難しいのです。

 

 

 

 

さらに

 

この欲求がエスカレートしていくと

 

誹謗中傷にまで発展していきます。

 

 

 

 

ただ、そもそも

 

この欲求を満たすには

 

何か不快なものに触れたり

 

目にする必要がありますよね。

 

 

 

 

だから、昔からずっと

 

ワイドショーや週刊誌を見る人は多く

 

今では、SNSによって

 

すぐにそのような情報は拡散されやすいのです。




つまり

 

誹謗中傷のもとになる衝動は

 

人間本来の欲求だからこそ

 

批判する行動は抑えることはできても

 

『あの人は悪い人だぁ!!!』

 

というように視線を向けることは

 

止めることができないのです。

 

 

 

 

これは、だれでも

 

誹謗中傷を行ってしまう可能性が

 

あることを意味していることも

 

忘れてはいけません。




とくにネット空間は

 

その欲求を肥大化させるので

 

とても注意が必要です。

 




その理由として

 

大半の人が、ネットでは検索によって

情報を集めるかと思います。

 

 

 

 

その時には

 

自分の意見と反対なものではなく

 

賛同するものを探しやすく

 

『みんなも、同じ意見なんだ!』

 

と、安心してしまうのです。




また

 

現代のネットの特徴でもあるように

一度検索した内容は

 

それに同調する内容の広告や関連ページが

 

次々と目の前に現れてきます。

 

 

 

YouTubeの関連動画などもその1つですよね。

 

 

 

 

それらの特徴によって

 

余計に自分なかで

 

自分の意見の正当性が

 

過剰に肥大していくのです。

 

 



さらに、SNSなどのちょっとした

 

誰かに対するネガティブな投稿に

 

”いいね”などが押されることによって

その正当性が加速していきます。

 

 

 

 

そして、いつの間にか

 

誰かに向けたネガティブな投稿をすることが

成功体験になってしまい

 

どんどんエスカレートしていくのです。




また、この成功体験は

 

他人の体験であっても

 

自分の体験として捉えることすらあります。




つまり、自分が行わなくても

 

誰かが誹謗中傷している姿に対して

 

”いいね”がついていることに対して

 

『あぁ、大丈夫なんだ。』

 

『やっぱり、正しいことやっているんだ』

 

と思ってしまうのです。





さらに

 

このような誹謗中傷の先には

 

相手が謝罪や逮捕される姿を見ることで

 

『私が、やってやった!悪を成敗した!』

 

のような

 

自分が相手をコントロールできたという

 

自己効力感をも満たしてしまうのです。

 

 






では、今日のおさらいです。



人間は本来の本能レベルで

 

悪者が制裁を受けている姿を見たい欲求

 

持っているのです。

 




ただ、その欲求を満たすために

 

ネット上では”正義”という大義名分のもと

 

誹謗中傷にエスカレートしやすいのです。

 




これは欲求がベースであるからこそ
 

注意していないと

 

誰もがやらかす可能性があります。

 

 

 

 

だからこそ

 

自分はそうならないように

 

自分で欲求をコントロールして

 

注意しなければいけません。


 

 

そこで、普段から

 

注意できることはいくつかあります。

 

 

 

 

まず、情報の偏りに注意することです

 

 

 

 

先程述べたように

 

特にネット上では

 

自分に都合のよい情報が集まりやすいです。

 

 

 

だからこそ

 

『自分の意見は多数派なんだ!』

 

自己の正当性が肥大していくのでしたね。

 

 

 

 

ただ、世の中には

 

0か100で判断できることはぼぼないのに

 

情報が偏ってしまうと

 

どんどん暴走してしまうのです。

 

 

 

 

だから

自分とは反対の意見にも耳を傾けたり

 

反対の意見を”検索”することが大切です。




また、もっと単純なところで

 

誰かに怒りの矛先を向けたくなったら

 

ひと呼吸を入れるようにしましょう。

 

 

 

 

ネット上に限らず、現実世界でも

 

怒りなどのネガティブな意見を

 

感情的になってぶつけることなく

 

ひと呼吸おいて、伝えるのは大切ですよね。

 




さらに、このように

 

つい誰かを攻撃したくなった時は

 

『自分はどうだろうか?』のように

 

自問自答をしてみるといいですね。

 

 

 

 

誰かに怒りの矛先を向けている時は

 

案外、自分のことを棚に上げて

 

興奮していることも多いものです。

 

 

 

 

落ち着いてふり返ってみると

 

『自分も同じところはあるか…』

 

のように立ち止まれるきっかけにも

 

なったりできるものです。

 

 

 

 

いかがでしたか?

 

 

 

今回は少し社会的な問題の

 

心理背景について

 

お話しをさせていただきました。

 

 

 

 

少しでも納得できた部分があれば

 

嬉しい限りです。

 

 

 

 

今後もこのブログでは、たまには

 

社会的な問題の心理背景などについても

 

話題にしていきたいと思うので

 

ぜひ、楽しみにしていてください ^^

 

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

【今日の参考記事】

 

 

 

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