はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神科医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

 

 

 

雇用の延長なども盛んにおこなわれ

 

最近は、会社の定年が

 

60歳ではなくなってきました。

 

 

 

 

産業医をやっていると

 

70歳であっても

 

バリバリと働いている人も

 

よくお会いしますね。

 

 

 

 

とはいっても

 

このように年齢の高い人が働き続けることで

 

産業医としては

 

今までにはなかった視点を持つことが

 

求められるようになってきました。

 

 

 

 

そのうちの代表例は

 

『ガン治療と就労の両立問題』

 

ですね。

 

 

 

 

これは今後も増えてくる問題でしょうが

 

どのようにバランスをとっていくかは

 

現時点では、会社ごとで

 

考える必要が求められています。

 

 

 

 

さらには

 

配偶者を亡くしてしまう従業員

 

今まで以上に増えてくることでしょう。

 

 

 

 

たしかに、今までは

 

親と死別する従業員は

 

少なくなかったと思います。

 

 

 

 

しかし、今後は

 

自分のパートナーとの死別で

 

嘆き苦しむ従業員が増えてきます。

 

 

 

 

とくに、配偶者の死別となれば

 

精神的なショックだけでなく

 

生活がガラッと変わる可能性もあります。

 

 

 

 

このように会社のなかには

 

喪失体験をする人が

 

増えてくるということです。

 

 

 

 

では今後

 

あなたがそのような人と

 

会社の中で出会った時に

 

どのように接していけばよいか

 

想像はつくでしょうか。

 

 

 

 

そこで、今回は

 

その接し方の具体的なところとして

 

忌引きから仕事に戻る人にかけたい

 

”ある一言”について

 

お話をしていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

まず1つ知っておいて欲しいことは

 

 

 

 

親や配偶者との死別であっても

 

その本人は思いのほか

 

普段通りの雰囲気

 

会社に来ることが多いです。

 

 

 

 

とくに男性の場合は

 

このような振る舞いが多いです。

 

 

 

 

このような雰囲気であれば

『そこまで落ち込んでなさそうでよかったぁ』

と、周りはホッとするかもしれませんね。




しかし、男性は誰かに対して

 

弱みや涙を見せるのが苦手なので

本心とはまったく別で

 

平静を装っているだけかもしれません。

 

 

 

ほとんどの場合

 

本人としても周りが

 

どのような反応なのか気にもなって

 

強い緊張を抱えています。





実は、お互いに

 

その話題に触れていいのか分からず

 

どこかピリピリしてしまって

 

腫れ物のような扱いになることもあります。




しかし、それは

 

忌引きがあけた本人としても

 

とても居心地が悪く

 

避けたいところです。




なので、まず忌引き明け

 

会社で最初に出会った時は

『大変でしたね』  『話ききましたよ』

 

だけで構わないので

こちらから声をかけるようにしましょう。

 

 

 

 

やはり

 

本人はどれだけ辛くて

 

しんどい思いをしていても

 

仕事場で、自分から

 

センシティブでプライベートな話をすることも
 

なかなかできません。

 

 

 

 

だからこそ

 

『大変でしたね』や『話を聞きました』

 

のたった一言があるだけで

 

『あっ、この人には、その話をしてもいいんだ』

 

と思えるようになるのです。

 

 

 

 

そう思えるだけでも

 

かなり精神的に楽になります。




ただ、1つ注意しないといけないのは

 

周りにいるあなたが発するのは

 

『大変でしたね』くらいにして

 

決して、過去の自分の喪失体験などを

 

語ったりしないようにしましょう。





喪失体験は個別性が高く

個人によって受け取り方が全く違うので

相手の心をほぐすために

 

良かれと思って伝えたことが

傷つけてしまうことはよくあります。




だからこそ

 

よっぽどのことがない限り

あなたから相手に対して

 

アドバイスしたり質問するのは

 

やめておきましょう。

 

 

 

 

本人が語りたくなったら

 

”いつでも聞けるような準備はあるよ”

 

というスタンスが伝わっていれば

 

十分すぎる対応なのです。

 







では、今日のおさらいです。



これからの時代は

 

忌引き明けになる従業員が

 

今まで以上に増えることが

 

予想されています。

 

 

 

 

そこで、今回は

 

そのような時に、同じ会社の人間として

 

どのように振舞えばよいかをお話しました。

 

 

 

 

周りからは


いつものように元気に見えても

 

忌引き明けの出勤する本人は

 

かなり緊張しているので

 

こちらから声をかけてあげて下さい。

 

 

 

 

ただ、それもたった一言

 

『大変でしたね』 や 『話ききましたよ』

 

だけで構いません。

 

 

 

 

こちらが気を使って

 

そのセンシティブな話題には

 

全く触れない方がいいのかな…

 

と悩むこともあったと思います。

 

 

 

 

しかし、全く触れないのは

 

相手からすれば

 

『大切な人の死別が

 

この会社の中では

 

全く無かったことのように扱われる感覚』

 

になり、とてつもなくしんどいことです。

 

 

 

 

だからこそ、

 

こちらから少しだけ

 

その話題に触れることで

 

相手がどうしても辛い時に

 

相談を出来る雰囲気を作ること

 

繋がっているのです。

 

 

 

 

だから、それ以上は

 

こちらから踏み込む必要はないし

特別扱いせずに

 

普段通りに接するようにしてください。




時には、忌引き中の

 

仕事の遅れを取り戻そうとしたり

 

悲しみを忘れられるからといって

 

仕事に対して没頭して無理をする人いるので

 

周りとしては、そのようなことがにないように

 

十分に注意して様子をみてください。





『何かあればいつでも話を聞くよ』

 

って言葉を、直接言わなくても

 

”いつでも話を聞くスタンスです”

 

というニュアンスを伝える言葉こそが

 

『大変でしたね』なのです ^^
 

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

 

 

 

【今日の参考記事】

 

 

 

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