はい、どーも！井上です！
関西を中心に精神科医かつ産業医しています！
ラフな人生をめざしていきましょう（^^）
私はこのブログの記事でも書籍でも
自分自身を客観視することが
大切であるとをよく述べています。
とくに、自分の考えや感情を
自分のなかで客観的にみることを
少し専門的にメタ認知といいます。
メタ認知のもっと分かりやすい表現は
まるで自分が鳥になったように
自分のことを上空から眺めて
『あぁー、今の自分は
このように考えているんだな』
と自己の理解につなげていく方法です。
ただ、慣れていない人が
すぐに明日から出来るわけではないので
普段からちょっとしたトレーニングをすることを
おすすめしています。
そこで、今回は…
自分自身のことを
客観視できるようになる方法について
お話したいと思います。
そもそも、メタ認知のように
自分を客観視することが出来たら
どのようなメリットがあるのでしょうか。
とくに緊張や不安などの
ネガティブな感情があるような時は
メタ認知をすることが有効です。
そのネガティブな気持ちを
自分で第三者的に気づけるので
飲み込まれたり振り回されたりするなく
正しくコントロールできるようになります。
つまり
過剰に心配になったり
過剰に恐怖を感じることが
かなり解消されていきます。
たとえば、あなたは
会社で理不尽に叱責してくる人を
自分の邪魔をする
大きなやっかいな存在であると認識して
相手の存在に恐れていることもあったでしょう。
ただ、そのような時に
メタ認知で改めて状況を俯瞰すると
器の小さい相手で
大したことない人なんだと気づき
『必要以上に、恐れすぎていた自分がいたなぁ』
と発見することも出来るのです。
そこで、ここからは
自分を第三者として
俯瞰できるようになるトレーニング法を
紹介していきたいと思います。
それは、あなたが
ネガティブな感情を感じている時に
その状況や感じたことを
実況中継したり、誰かに説明するかのように
口に出してみることです。
たとえば、次のような感じです。
『井上は、今すごく緊張して心臓がドキドキしています』
『井上は、この後の発表が上手くいくか不安になっています』
ここでのポイントは
あくまで第三者として
自分のことを誰かに伝えるように
表現をしていくことです。
つまり
主語は『私は』や『俺は』などの一人称を
使わないようにして
三人称を主語としてください。
分かりやすい三人称としては
先ほどの例のように
あなたの苗字を主語にすると
結構、簡単にできあがります。
もしも
口に出すのが恥ずかしいとか
まだまだ慣れないならば
まずは、寝る前に一行で構わないので
三人称を主語にした日記を書きましょう。
今日あった出来事や感じたことであれば
特に内容は何でも構いません。
たとえば、次のような感じですね。
【井上は、今日の朝は雨が土砂降りだったから
傘を持って出かけたが
夕方には雨が上がっており
電車やお店で傘を忘れないように注意していた。】
このように少しずつで構わないので
トレーニングを重ねることで
自分を客観視すること自体に
どんどん慣れていきます。
では、今日のおさらいです。
自分の考えや感情を
第三者のように俯瞰して理解すると
感情に振り回されにくくなります。
そのトレーニングとして
不安や緊張、恐怖などの
ネガティブな気持ちを抱えた時に
三人称（自分の苗字など）を使って
心に浮かんだ感情や今の状況を
実況中継するように言葉に出してみましょう。
このトレーニングを重ねることで
いざという時でも
自分自身を俯瞰してみることが
できるようになっていきます。
その結果として
何事に対しても
適切なレベルで恐怖や不安を
自分でコントロールできるようになります。
それは、あなたが
『あの人、嫌だなぁ…怖いなぁ…』
と思っている人に対しても有効です。
メタ認知によって
相手のちっぽけさに気づき
自分が必要以上に恐れていたことに気づき
相手と自分の境界線をスパッと分けて
上手に振舞うこともできるようになります。
このようにメタ認知は
苦手な人間関係も乗り越えるパワーを持つので
少しずつでいいのでトレーニングを重ねて
ぜひ身につけて
生きにくさの解消につなげてくださいね ^^
では、今日はこのへんで！
See You Next Time Bye－Bye!!
【今日の参考記事】
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