はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神科医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

私は産業医という活動をしているので

 

パワハラの被害を受けて

 

心に大きな傷を受けたまま仕事を続ける人と

 

お話しをする機会が少なくはありません。

 

 

 

 

そのような人に

 

色々と話を聞くのですが、その話の中で

 

「攻撃は、いつ頃から始まったのか?」

 

という内容を聞くことがあります。

 

 

 

 

しかし

 

『気づいたら、攻撃対象になっていた…』

 

といった具合であり


思った以上に、この質問に対して

 

明確に答えられる人は多くはありません。

 

 

 

 

たしかに、殴る蹴るのような

 

身体的なパワハラであったとしても

 

その時に、突然始まるわけではなく

 

その前から、2人の関係の雲行きは

 

だいぶん怪しいものになっていたでしょう。

 

 

 

 

つまり

 

”さすがにこれはパワハラだ!”

 

と誰もが認定できるような内容があっても

 

その以前から予兆や互いの関係性があるはずです。

 

 

 

 

しかし、その予兆の段階であっても

 

「これも、お前のためだから」

 

「業界的に、誰もがが通る道だから」

 

のように言われると…

 

 

『やっぱり自分が悪いのかなぁ…』

 

と、つい悩んでしまって

 

自分自身がパワハラ被害を

 

受けていることに気がつかないこともあります。

 

 

 

 

そこで、今回は

 

職場におけるハラスメントは

 

どの時点から始まっているのかについて

 

お話しをしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

たしかに

 

ハラスメントの開始時期が

 

いつなのかを明確に指摘するのは

 

かなり難しいことです。

 

 

 

 

しかし、それに近い時点で

 

早めに気がつけて、明確に対応できたら

 

心の傷も浅いうちに対処できます。

 

 

 

 

そこで、知っておいて欲しいのは

 

多くの場合でパワハラの前段階では

 

職場でいじめをうけていることです。




そこで、もちろん全てが

 

この通りに進むわけではありませんが…

職場で受けるいじめの5段階という

 

考え方があるので紹介します。

 

 

 

 

これはスウェーデンの心理学者である

 

ハインツ・レイマン先生が提唱したもので

 

産業医学の分野でも良く取り上げられ

 

具体的には、つぎのような5段階です。

 

 

 

 

①部下の自己表現を妨害する

②部下を孤立させる

③同僚の前で部下をこきおろす

④仕事で部下の信用を傷つける

⑤部下の健康を危険にさらす





これを最初の段階から放置していると

 

徐々にエスカレートして

いじめから典型的なパワハラになっていくので

 

早めに気がついて対処したいですよね。





ここからは、この5段階について

 

具体的にどのような内容があてはまるのか

 

説明していきたいと思います。




①部下の自己表現を妨害する


これは、部下に意見を

 

言わさないケースがありますね。

 

 

 

簡単にいえば

 

「俺の言う通りにしていればいいから」

 

「文句とか意見とか言わずに、やれ」


のような扱いが当てはまりますね。



このあたりは

 

職場でもよく見る光景ですが

すでに危険信号が灯っているのです。




②部下を孤立させる


これは文字のままであり…


上司が、最小限の接点しか持とうとはせず

 

部下が困っていても助けることをしません。

 

 

 

さらに

 

あなたを除いての話し合いなどが

 

何度も開催されており

 

知らないうちに決定事項などが

 

増えていくこともあります。

 

 

 

 

③同僚の前で部下をこきおろす


これ見よがしに

 

同僚の前で叱責したり

 

「君、向いてないよ。」などと

 

部下自身が、同僚と比較して

 

自分の能力を疑うように仕向けます。

 

 

 

これが続くと

 

どんどん自信を失うし

 

さらに集団からの孤立に

 

輪がかかってしまうのです。




④仕事で部下の信用を傷つける


部下の失敗などに対しても

 

上司が責任をとることもありません。

 

 

 

そのうえで、

 

上司から次のような文言は

 

よくきかれますね。

 

 

「いくら言っても、こいつがミスするんです」

「指示も聞かずに、こいつが勝手にやったことです」




このような方法で

 

どんどん部下の信用を


削っていくのです。




⑤部下の健康を危険にさらす

 

 

 

ここまでくると

 

一発でパワハラと認定されても

 

おかしくないような内容も多いです。

 

 

 

たとえば

 

絶対に期限内までに出来ないような

 

膨大な仕事を与えることで

 

睡眠時間を奪うことはよくありますね。



さらに


1人だけ地下の書庫などで

 

暑い寒いなどの耐えられない環境のもとで

 

仕事をさせるなどもありますね。

 

 

 


 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

今回は

 

職場におけるハラスメントは

 

どの時点から始まっているのかについて

 

お話しをさせてもらいました。

 

 

 

 

『これは、まずいな…』って雰囲気に


あなたか気がつくのが早ければ早いほど

 

やはり被害は最小に抑えられます。

 

 

 

 

そのためは次に示す

 

職場で受けるいじめの5段階

 

ぜひ知っておいてください。

 

 

 

①部下の自己表現を妨害する

②部下を孤立させる

③同僚の前で部下をこきおろす

④仕事で部下の信用を傷つける

⑤部下の健康を危険にさらす

 

 



ただ、このような5段階で

 

いじめが進んでいても…

 

絶対に一発でパワハラに

 

認定されるわけではありません。

 




この、実際に行われたいじめの中で

言動の内容や目的、頻度などによって

 

総合的に判断されることが多いですね。

 

 



そこで、もしも

 

あなたが、このような状況に巻き込まれたら

まずは①~⑤のどこに当てはまるか確認して

 

かならず内容と頻度はメモに残るように記録してください。

 

 

 

最後は、それがあなたを守ってくれます。

 

 

 

 

また、それによって

 

客観的に早い時期に

 

今、どの段階まで来ているのかを

 

自分でも把握できるようになります。

 

 

 

 

すると、最初の段階から

 

「この調子なら、エスカレートするなぁ…」

 

のように、心の準備をしておき

 

防御を固めるなり、逃げだす準備をするなり

 

周りにSOSを出すなりして

 

このステップが進まないように


注意しておくことができますからね ^^

 

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

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