はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神科医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

 

私は産業医の活動をしているので

 

働きながら色々な悩みや葛藤を抱えて

 

毎日を過ごしている人と


お話する機会が多いです。

 

 

 

 

ただ、そのなかには

 

とても魅力的な資格をもって高い能力があり

 

さらに、コミュニケーションも


全く問題なさそうなのに…

 

なぜか仕事が長続きせずに

 

自ら退職を選ぶことを繰り返す人がいます。

 

 

 

 

実は、そのような人のなかには

 

幼少期の時に植え付けられてしまった

 

見捨てられ不安が強いため

 

このようなことになっている人がいます。

 

 

 

 

そこで、今回は

 

この見捨てられ不安というものが

 

どのようなものかについて

 

お話をしたいと思います。

 

 






もしかしたら

 

見捨てられ不安という言葉を

 

はじめて聞く人もいるかもしれませんね。

 

 

 


これは、精神医学の界隈では

 

よく使われる言葉なのですが

 

決して難しい意味ではなく、文字の通りの意味で

 


『誰かに見捨てられるのではないか…という不安』

 

 

と説明することができます。

 

 

 

 

もちろん


だれもが多かれ少なかれ

 

このような不安を抱えていますが

 

この見捨てられ不安が大きすぎると…

 

周りの優しさなども


ストレートに感じることができず

 

いつでも心にぽっかりと


大きな穴が空いてきて

 

どこか寂しさを感じているような状態に


なってしまいます。

 

 

 

 

ただ、このような

 

見捨てられ不安がとても大きい人は

 

この不安を幼少期から抱え込んでいて

 

社会人になっても増幅させているケースが

 

決して少なくはありません。

 

 

 

 

そもそも、子供という存在は

 

大人、とくに親に見捨てられたら

 

生きていくことができないことを

 

本能的に理解しています。





だからこそ

 

親に見捨てられないような行動を

 

無意識のうちにとることが多いのです。




もちろん、それにこたえるように

 

親が愛着ある関わりをすることで

 

健全な発育に繋がっていきます。




しかし、残念ながら

 

毎日のように夫婦ケンカがあったり…

 

不必要に子供にイライラをぶつけたり…

明らかに経済的に破綻して生活が困窮してたり…

 

 

などの要素によって

 

子供に愛着のある関わりを持てない

 

家庭が存在します。

 

 

 

 

すると、子供としては

 

親が精神的な不安な状態であることに

 

敏感に気がついており

 

そのまま見捨てられないか


ビクビクと恐怖を感じて

 

親の顔色ばかり窺うにようになるのです。

 

 

 

 

これが幼少期の見捨てられ不安であり

 

その不安を抱えたまま成人になっても

 

 

どれだけ仕事ができようが…

 

コミュニケーションがとれようが…

 

 

評価されればされるほど

 

職場で、ちょっとしたミスをしただけでも

 

仲間から見捨てられるのではないか


のような不安が増大していくのです。

 

 

 

 

すると、このまま

 

今の職場にいるのが辛くなり

『解雇になる前に、自分から辞めよう…』

 

のように考えるようになって

 

転職を繰り返してしまうのです。







ほかにも、幼少期の時に

 

兄弟の間であからさまに

 

比較をされるような家庭環境で育った人も

 

見捨てられ不安が生じやすいです。

 

 

 

 

具体的には

 

 

・お兄ちゃんなんだから、我慢しなさい!

 

・なんで、お姉ちゃんみたいにできないの!

 

 

のように、日常的に家のなかで

 

我慢を強いられたり劣等感を感じさせるような

 

家庭ではかなり危険ですね。

 

 

 

 

実は、このような幼少期を過ごすと

 

子供としては、親に褒められるために

 

表面的には一生懸命に


かなり頑張る子供になりやすいです。

 

 

 

 

しかし

 

親から認めてもらうことが原動力であり

 

その背景には

 

『他の兄弟ばかりを見るのじゃなくて

 

自分を見捨てずに、こっちを見て欲しい』

 

という願いの裏返しなのです。

 

 

 

 

そのような気持ちを抱えながら

 

大人になって社会に出ていくと

 

誰かに評価されることに過敏になり…

 

 

周りから見たら


気にしなくてもいいような失敗でも

 

自分の評価が落ちるようなことがあれば

 

『せっかく評価してもらっていたのに…


もうすぐ見捨てられるのでは…』

 

のような恐怖心を感じてしまって

 

早い段階で、自ら退職の道を選んでしまうのです。








では、今回のおさらいです。




幼少期に根付いた見捨てられ不安によって

 

大人になってからも

 

社会生活に影響が出ることがあります。

 

 

 

 

そもそも、本人もそれなりに

 

高い能力を持っているにも関わらず…

 

社会に上手く馴染めなかったりするので

 

『なにか、おかしい…』とは思っていても

 

まさか原因が幼少期にあるなんて思ってもいません。

 

 

 

 

大半は、指摘されても

 

最初はあまり受け入れられない人も

 

少なくはありませんが

 

考えれば考えるほど…

 

思い当たる節がそれしかなかったりします。

 

 

 

 

どのようなことでも

 

目の前で起きてる問題を改善するためには

 

やはり、その原因にたどり着くことが必要です。





たしかに

 

見捨てられ不安という考え方は

 

精神医学では、すごく一般的な話ですが

 

世間的には、まだまだ知られていません。

 

 

 

 

だからこそ

 

このような概念があることを

 

多くの人が知ることによって

 

救われる人も増えると私は考えています。


 

 

そして、今後はもう少し踏み込んで

 

見捨てられ不安というものが

 

日常的にどのような弊害をもたらすかや

 

改善方法なども紹介できたらと思います ^^

 

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

=(大切なお知らせ… (*´ω`*) )=

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