はい、どーも!井上です!
関西を中心に精神科医かつ産業医しています!
ラフな人生をめざしていきましょう(^^)
最近は、メンタルヘルス不調にて
”適応障害”という診断書が
会社に提出されることも多いですね。
ただ、それを見た会社の人が
適応障害という疾患に対して
間違ったイメージで解釈している場面に
遭遇することもあります。
というのも、私が
この疾患のイメージを聞いたところ
ほぼ返ってくる答えとしては
”上手く適応できなかった人がなる疾患ですよね?”
と言われます。
これは、半分だけ正解とも言えますが
残り半分の方が大切だったりします。
そこで、今日は改めて
適応障害がどのような疾患なのかについて
本質的なところから、お話したいと思います。
適応障害という疾患名ではあるので
うまく適応できなかったことは
最終的な点では、間違いないです。
しかし、その前のプロセスでは
適応しすぎていることが起こっています。
何を言っているか
ピンとこない人もいると思うので
もう少し具体的にお話ししますね。
そもそも、適応障害というのは
その場の状況や環境に対して
うまく適応できない”不適応”というのが
一般的なイメージですよね。
しかしながら
適用しすぎていることも適応障害なのです。
ちなみに、この適用しすぎている状況を
”過剰適応”とも言いますが
あなたも経験しているかもしれません。
例えば、次のようなことです。
・いつも、自分のことは後回しにして
他人から頼まれたことは、絶対に断らずに行う
・自分の意見は違うが、相手を批判せずに
毎回、相手の意見に同調し続ける
つまり、この時点で
自分の個性や主体性などのアイデンティティを
全て抑え込んで、誰かのために
いつも”いい人”を演じ続けているのです。
これは、頭にある”思考”とは別のことを
体が”行動”することになるので
とてもストレスがかかります。
その結果として、徐々に
うまく環境や状況に適応できなくなり(不適応になり)
気分が落ち込むなどどの
様々な症状が出てくるのです。
つまり、適応障害というのは
その場の状況や環境に、過剰適応した最後に
エネルギーが枯渇してヘトヘトになり
不適応を起こしたように見えて
様々な症状が出てくる疾患なのです。
健全な人間の適応というのは
2つの側面があります。
1つ目は
その場の環境や状況をベースに
臨機応変に、自分の考えや思いを
柔軟に変えていくこと。
2つ目は
自分の思いや考えをベースに
臨機応変に、その場の環境や状況を
柔軟に変えていくこと。
この2つ側面のバランスを保ちながら
生きていくことが健全な適応になるのです。
つまり、適応障害とは
この2つのバランスを
上手く保てなかった結果なのです。
実は治療という面でも
今回のような
適応障害の本質的な理解が必要になます。
これによって
どこにアプローチかければよいかが
理解できるかと思います。
そして、最後になりますが
適応障害になりやすい人の性格としては
下の記事でも記してる通りです。
⇓ ⇓ ⇓
つまり、真面目で几帳面
責任感も強く完璧主義な人であり
過剰適応をしてしまう人なので
決して、”適応できなかった弱い人”ではないので
そこだけは、勘違いしないようにして下さいね。
では、今日はこのへんで!
See You Next Time Bye-Bye!!
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