はい、どーも!井上です!
関西を中心に精神科医かつ産業医しています!
ラフな人生をめざしていきましょう(^^)
「この仕事を任しても、大丈夫かな?」
『大丈夫です。』
みなさん、こんなやり取りをたくさんしてきたのではないでしょうか。
でも問題なのは、大丈夫じゃなくても、『大丈夫です』と言ってしまうことです。
断らないのは、日本人の美徳からくるものなのでしょう。
もはや、これが決まった型のような印象すらあります。
なので、この型を崩すことには、誰もが違和感を感じてしまうのです。
では、人が断る時は、どのように型を崩さずに、
『大丈夫ではない』ことを伝えてきたのでしょうか。
人間には空気を読む能力があります。
相手のその能力に期待することが多かったのではないでしょうか。
「この仕事を任しても、大丈夫かな?」
『あっ…。は、は、はい……大丈夫で…す』
言葉では大丈夫と伝えているものの、
「雰囲気を読んで察して下さい」と、無意識に相手へ伝えているのです。
相手は、言った本人の表情や声色、声の大きさなどを総合的に見て、
「大丈夫と言ってるけど、大丈じゃなさそうだね」って判断されます。
これが、今までの断り方として主流でした。
しかし、この断り方がもう通用しなくなってきています。
今日は、このあたりを話していきましょう。
今の会社制度を見てみましょう。
以前は、人間関係が固定化されることが多かったのです。
「今の先輩=自分の将来」と未来予想図も立てやすかったのです。
しかし現在は違います。
年功序列でもなく、1つの会社で一生を勤め上げるのが主流でもありません。
さらに、以前と比較すると、女性の社会進出も目覚ましく、外国から労働者も多数入ってきています。
その結果、人間関係も多様化して固定化せずに、常に流動的です。
お互いがお互いの事を深く知る時間が一気に減りました。
そんな中で相手の能力や限界がどこまでかなんて、分かりません。
だから、相手の『あっ…。は、は、はい……大丈夫で…す』に対しても、
「大丈夫なんだ、よろしく」って感じになってしまいます。
さらに、メールなどでのやり取りも多くなりました。
その分、相手の表情や声色、声の大きさなど判断材料が無くなってきてしまいました。
このように今の時代は、表面的な仕事上の付き合いが、どうしても多くなります。
なので、「言わなくても…察して下さい」は、もう通用しないと考えた方がいいですね。
では、どうやって伝えていくか…。
結論は言葉しかありません。
・本当に辛い時…
・本当に思っている時…
・本当に困っている時…
・本当に無理な時…
本当に必要な時は、声に出して伝える必要があります。
そこは絶対に忘れてはいけません。
相手に「察してくれ…」と、期待なんてしてはダメです。
確かに、今までの型を崩すことになるので、言葉では伝えにくいです。
そこで役に立つのはアサーションです。
アサーションとは、コミュニケーションスキルの1つです。
中でも自己主張をすることを重点的にしたスキルです。
今はアサーションスキルによる書籍などもたくさんありますので、
勉強したいなって人はぜひ手にとってみて下さいね。
では、今日はこのへんで!
See You Next Time Bye-Bye!!
(精神医学や産業医学などの内容を楽しくツイートしています。)
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