例えば、おもちゃを広げたまま部屋をあとにしようとする子にどのような対応をするか。
「ちゃんと片付けなさい!」
と叱るのは簡単です。
でも、「ちゃんと勉強しなさい!」と言っただけで勉強が出来ないのと同じように、それで「しっかり片づける」ことが出来れば苦労しません。
ではどうするか。
この場合、子どもが片付けられない理由は考えられます。
1片づける意欲が無い
2片づけ方が分からない
1の場合。例えばこの間、児童館にボランティアに行ったら、遊びの時間が終わったあとに人生ゲームの入った箱を片付けたくない、という女の子がいました。(以下Aちゃん)
口笛「片づけようよ」
Aちゃん「やだ」
口笛「そんなの10秒で片づけられるよ!」
Aちゃん「えー?無理だよ!」
口笛「いけるよ!挑戦してごらん!10、9、8」
Aちゃん「ちょっと待って!今から数えて!」
口笛「よし、じゃもう一回数えるよ!10、9、8・・・」
すると、猛ダッシュで片づける部屋に箱を持って駆けていくAちゃん。
ちょっと長めにかかったので、「1、0.8、0.5」と数えてあげたら、残り0.5秒で片づけ終わりました笑
片づけ終わったらハイタッチ!気持ち良く別れることが出来ました。
片づけ以外の事例だと、お散歩中になかなか動かない2人の男のが、「あそこの電柱まで競走!」と言葉がけしたらすぐに走り出したり、雪玉を室内に持ってこようとした子に「あの木狙ってごらん。当たるかな~?」と言って雪玉を投げさせてから部屋に入らせたり、ということもありました。
私はこれを、「指示のゲーム化」と勝手に呼んでいます。「何秒以内!」とか「競争!」とかすると、不快に感じていたことが快の状態に変わる。そこでしっかりと褒めて、その行動を認めてあげる、ということを繰り返すことで、自らやるようになってきます。
意外と見落としがちなのが「2片づけ方が分からない」のパターン。そもそも、どう片づければいいのか分からない。「ちゃんと片付ける」の「ちゃんと」がどういう状態なのか分からない、という子は多いです。
そういう場合は、大人が見本を見せるなどして教えてあげる必要があります。それをせずに叱っても、そもそもどうすればいいのか分からないのだから、何も進歩はありません。「片づけ」という行為に不快な印象を持ってしまい、かえって片づけが出来ない子に育ってしまいます。
というか私自身、どうしたら自室がきれいに保てるか教えて欲しい。そして、「きれいになったね!」って褒めてほしい笑
子どもも一緒です。むしろ当然年が浅くなるほど、簡単な片付けでもハードルが高くなってしまうのです。
もちろんマニュアル通りにいかないことはいくらでもあるけど、こういったちょっとしたテクニックが全国の親や教師の常識になれば、いわゆる「良い子」ばかりになるはずなんだけどな・・・

