ニュース基礎知識徹底解説番外編! 円高の影響Ⅰ | 特別支援学級教員のブログ~人生、何事も勉強~

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3浪した大学受験、充実した大学時代を経て、小学校特別支援学級の先生になりました。
そんな日々に思ったことについて、たまに更新していきます。
コメントとか待ってます。

経済学の講義で、「円高が経済に与える影響を出来る限り書き出せ」という課題が課されました。

そのついでに、ニュース基礎知識徹底解説の番外編として記事にしてみよう、と思いました。

今日は、円高の影響の中でも「メリット」について。


・外貨が安く手に入るため、日本から外国へ安価で旅行が出来る。それにより、ハワイやグアムなど日本人が多く訪れる観光地で客足が伸び、景気が良くなる。当然、海外旅行を取り扱う旅行代理店は収益が上がる。

・日本に出稼ぎに来ている外国人労働者は、大量の母国の通貨と換金できるため、母国への送金を増やせる

・石油や鉄鋼などの原材料を外国から輸入する際、安価で買い取ることが出来る。よって、原料輸入業者の収益は増大する。石油や天然ガスの輸入価格が下落すると、電力会社・ガス事業者の利益が増大し、それにより電気料金・ガス料金が引き下げられれば、需要者側も良い影響を享受することが出来る。

但し現在は、中東の情勢不安などにより、原材料やそれを運ぶ燃料の価格が高騰していて円高とマイナス・プラスの影響を打ち消し合っているため、円高が価格に反映されることは少ない。

・輸入品を取り扱っている小売店は、外国産の商品を安く入荷することが出来るので、原価に対する利潤の比率が上がる。又は、円高によって安く入荷出来た分の金額を消費者に還元することが出来る。但し、高級外車やブランドもののバックや服は、ブランドの価値を保つため、あえて円高を消費者に還元しないという戦略をとることもある。

・外国の通貨が安くなると、同時に海外企業の資産価値が下がるため、日本企業による外国の企業の買収がしやすくなる。土地や建物などの固定資産も同じことが言える。逆に、日本企業が海外の企業に買収されにくくなる

 ・これから円安に移行することを見越して、円が強いうちに外貨に換えておき、円が安くなった所で円に換金し、利ざやで儲けようという人が増える。(これに関しては、当然リスクを伴うため完全な「メリット」とは言えないが)


明日はデメリットについて扱います。