商売道具のメンテのために

夕方、眼科へ行った。

 

近所には1軒しかないせいもあり

ここの眼科は予約しても

1時間待ちは当たり前で、

待合室は今日も患者でごった返していた。

 

そんななか、小太りで、ちょい派手目の

呑み屋でもやっていそうな中年のババア

NG表現に不適切な箇所がありました口笛)が、

長椅子から大きく脚を前に放り出して座っていた。

 

そこへ、診察を終えた

品の良さそうなオバサマが通りかかった。

 

と同じに、そのババアが何やら騒ぎ出した。

 

どうも、そのオバサマが

ババアの足先に、ちょっと躓いてしまったらしい。

 

「すみません」とすぐに謝ったのだが、

そのババアは大袈裟に足の痛みを訴え、

心臓も苦しいと騒いでる。

 

あまりにもババアが騒ぐものから、

看護師も待合室へ出てきて、

ババアの話を根気強く聞いている。

 

するとババアは

「すみませんじゃすまない。

足がずきずきする。心臓も痛い。

医者へ行って診てもらわないといけない。

この人にその治療代を払ってもらいたい」

などと、看護師も交えて大騒ぎし、ごねている。

 

気の毒なのは、とんでもないクレーマーに

掴まってしまったオバサマで、

おろおろするばかり。

 

看護師が「足や心臓になにか持病でもあるのか」

と聞くと、

ババアは、「足も心臓も悪くない。

今ぶつかられたから痛い。

とにかく治療代を払え」の一点張り。

 

そもそも、ババアの座り方にだって問題がある。

 

狭くて混んでいる待合室で

脚を投げ出していたのだから。

 

これではまるでアタリ屋だ。

 

そこへ、双方の旦那たちが登場した。

 

こんなクレーマーババアの旦那だから

さぞや、と見ていると、なんとこの旦那、

意外にも物静かで、実に紳士的な態度なのだ。

 

ババアの話を聞いて、

クレームをつけられたご夫婦と話し合い

連絡先を交わして、帰してやったようだった。

 

混雑しているうえに、

予約なしで眼科に来たババアの診察の順番は

なかなか回ってこない。

 

その間もババアは看護師に、

相手から治療費を取りたい、

どうすればいいかなどと、ずっと聞いている。

 

看護師のほうも、このババアの言っていることが

理不尽だとわかったようで、

「では、眼科より整形外科へ行きますか。

因果関係を証明する診断書を

書いてもらわないと…」とか

「さっきより落ち着いてきたのでは」などと

適当になだめている。

 

そして、早くお引き取り頂くためか、

診察の順番を、少し早めにしたような気がした。

 

唖然としてこんな騒動を見ているうちに

私の診察も無事に終わったので、

その後の顛末はわからない。

 

だが、世の中には恐ろしい人がいるものだと

つくづく思った。

 

こんな手の付けられないババアには

関わらないに越したことはない。

 

下手したら、もらい事故に遭ってしまうネガティブ

 

だだ、こんな時、スカッとジャパンのように

胸のすくような一言で、

問題可決ができたらな…とも思った。

 

まだまだ、修行が足りないw泣き笑い