今日は「幽霊の日」だそうだ。
随分とおどろおどろしい日があったものだが、
文政8年(1825年)の7月26日に、
江戸の中村座で四代目・鶴屋南北作の
『東海道四谷怪談』が初演されたことに因んで
この日が幽霊の日と制定されたらしい。
『四谷怪談』のお岩と言えば、
歌舞伎では六代目・中村歌右衛門の当たり役。
生で観ることは叶わなかったが、
映像に残るその演技は、まさに至芸。
私が歌舞伎をよく観ていた頃の歌右衛門丈は
すでに晩年だったせいか、
声が細くて台詞がよく聞き取れなかったが、
それでも、気品と存在感は別格だった。
幽霊の日なんだから
名優たちのお岩さん比べでもしてみようかな…。
それにしても、幽霊より、
この世の亡者たちのおぞましさと言ったら…