お世話になっている皆様へ | 遠足生活

お世話になっている皆様へ

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残暑の候、皆様におかれましては益々ご健勝のことと、お喜び申し上げます。


私が所属するNPO法人岡山NPOセンターでは現在、「みんなでつくる財団設立プロジェクト」として、財団法人の設立に必要な基本財産300万円を寄付で集める取り組みを展開しております。この基本財産の寄付者を「発起人」と呼び、一口5,000円を単位として寄付をお願いしております。
ぜひ、皆様にもこの取り組みをご理解いただき、発起人としての参加をご検討いただきたいと考えております。



私ごとではございますが、昨年度よりこれまで6年間にわたって務めさせていただいた事務局長の職を交代させていただきました。
その理由は、今回の新しい公共事業支援事業により、私たちNPO・市民団体の運営を市民の手によって支えていただく「寄付ファンド設立」をなんとしても実現したいと考えたからです。


これまで私は前職から含めますと10年以上、たくさんのNPO・市民団体の方々や、時には個人で地域づくりに取り組む方々と出会い、その取り組みや運営の悩み、課題解決にかける想いなどを、お伺いしてきました。


その中で一番、私自身が問題であると感じ、また辛く思ってきたのが、活動に取り組む方々が「社会課題に向かえば向かうほど」、残念ながら社会と離れていくような状況になってしまうことです。

本当に一生懸命に、真っ直ぐに、活動に取り組む方々は走っています。

しかしながら、その課題が大変なものであればあるほど、世間は知らず、または知っていても深く知らない中で敬遠してしまうというようなことが、これまで多く起きてきたと感じています。そして、それが、活動に対する支援にも影響してきていたと感じています。


しかし、一方で世の中は変わっても来ています。

社会的な取り組みを紹介し、応援するようなウェブサイトも増えました。
東日本大震災においては多くの市民が寄付やボランティアを今も行っており、NPOや社会事業へ就職を希望する若者も増えています。

この状況を追い風と捉え、市民による取り組みや社会課題に対する理解をすすめて、共感をちゃんと動きにつなげる仕組みをつくることが、今、必要であると感じています。


京都には、きょうとNPOセンターさんが中心となり市民が寄付としてお金を出し合って立ち上げた「公益財団法人 京都地域創造基金」という寄付ファンドがあります。
そこでは事業指定寄附としてNPO・市民団体が実行予定の課題解決アイディアを公開し、それに賛同する人を募って資金集めを行うことを仲介しています。これまでの2年間で1億5千万円以上の寄付が仲介されています。

この京都と同じ仕組みを、今回、岡山で実現しようと考えています。

なお、みんなでつくる「財団」としているのは、財団法人を受け皿にし、公益認定を受けることで、寄付者が、最大約50%の税額控除を受けられるようになるからです。
(考え方によっては同じお金で約2倍の金額を寄付できるようになります!)


こういった仕組みは京都以外に、沖縄、宮城、千葉などで立ち上がっており、中四国では岡山が初めてです。

このプロジェクトを成功させることで、大都市ではなく、大きな行事や災害などが起きたことが契機なわけではない、普通の地方都市であるこの岡山でも、民間による新たな動きは起こせるのだということを証明したいと考えています。
発起人として加わっていただいた方(法人)のお名前は新しい仕組みの創造者として、永続的にウェブサイト等に記録し、公開をさせていただきます。

皆様にも、ぜひ、この新しい仕組みづくりに加わっていただきたいと考えています。
一緒に創り、育ててください。発起人への参画、お待ちしております。




石原達也





みんなでつくる財団設立プロジェクト
http://www.npokayama.org/okayama_share/index.html