朝型と夜型 | 遠足生活

朝型と夜型

作業中にちょっと、ひと休み。

こういう「ひと休み」をしているから、作業がどんどん遅くなる・・・とも思うのですが、こういう気分転換がないと頭がにつまってしまうのも事実なので、なので・なのでと思って、ひと休みです。



たしか安部公房さんのエッセイにも書いてあったんですが、しごとには、朝に向いているものと、夜にむいているものがあると思います。

そのエッセイでは、小説を書く上で「穴掘り」(アイディア出し)をするのは、夜に向いているけど、実際に話を組み立てて書いていくのは朝の方が向いている。だから、最初は夜に作業して、方向性が決まったら早起きをして朝作業をするようにする、というような内容だったのですが、確かに時間帯によって向いていることと、向いていないことがあるように思います。


いや、僕の場合は、「むいている・むいていない」ではなくて、内容が変わってくるように思います。


例えば、デザインをするときでも、自分の中で気に入ったものができるのは夜とは限らず、朝というか日中の方が自分の中でいいものができるときがあるのですが、やはり、なんだかデザインの方向性というか、気持の方向性がちょっと違うのです。

それは、例えばあたらしい事業やイベントの企画を立てたり、なにかの原稿を書くときでも同じなのですが、どこか雰囲気が違う。

やっぱり、良くも悪くも夜のアイディアのほうが、どこか混濁した感じで、その混濁した中に昼間には思いつかない系統のアイディアがある。
でも、それは逆もそうで、昼間の方がすっきりとした感じのアイディアはすっとでるのです。



よくよく考えると、やっぱり、安部公房さんの言われているとおりで、夜の間に掘ったものを、昼間の明るさのなかで拾いなおし、並べ直して、使っているのかもしれません。

アイディアになりきっていないような発想の種も含めて、夜の間に掘り出し、それを朝に編集している。



そう考えると、夜の作業と朝の作業を交互に繰り返すのが、いいのかもしれません。


掘っては並べて、掘っては編集して、を繰り返す。

そうやっていけば、だんだんと最初は小さなたいしたことないアイディアも、いいものになっていくかもしれません。
(と、ちょっと自分に期待できるかなぁ)



それを実現するためには、時間をもっと自由自在に調整できる能力、自己管理能力がまずは必要ではあるのですが。。。








明日からはユースビジョン さん主催の「リトリート」という行事に参加して、ふたたび笠岡の島に行ってきます。
関西の若手NPO職員の皆さんとの交流会?です。

いろいろ、あせっているものはあるけれど、少しだけでも忘れるように努力して。


せっかくの島じかん。
いい天気になりますように。





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