ろしーた如きが語るにはビッグすぎる存在となってしまったU2。それでも恐れずにろしーたの記憶と○ikipediaの力を借りてここまでの彼らを振り返ると。
母国アイルランドにおけるカトリックとプロテスタント間の宗教対立において普遍の非暴力主義を唄う。北アイルランドにおける「血の日曜日事件」を歌ったと言われているSunday Bloody Sundayやポーランドの民主化運動を取り上げたNew Years Dayら今でも語り継がれている名曲を収録。
直訳するとしたら「忘れられない炎」という感じでしょうか。ツアー中、シカゴのミュージアムで彼らが見た広島、長崎を生き延びた被爆者の方々が描いた絵画のタイトル。それに共鳴しアルバムタイトルに。また故マーティン•ルーサー•キング牧師へのトリビュートソング、Pride(In the name of love)は聴く者の心に突き刺さる。もう大ブレイク直前です。そして…
全世界で2000万枚、全米チャート9週連続1位。誰もが知ってる名作。
ここにきてブルースやカントリー、ゴスペル等アメリカのルーツ•ミュージックに触れる彼ら。前途のボブ•ディランの他、BBキングらと共演。
デビュー以降、ここまで一貫したスタイルで走り続けたU2。音楽界の枠を越えつつある自らの存在。思惑よりも早くピークを迎えてしまった彼ら(ろしーた推測)。同世代の、多くのUKバンドがその後の90年代に失速してしまう中、U2も同じ道を辿るのか…
行き詰まりを感じつつあった彼らが出した答えが冒頭のAchtung Baby。
アクトン•ベイビー(1991年)
彼らが否定していると思っていた。
以降の「Zooropa」(1993年)、「POP」(1997年)と続く90年代のテクノロジー三部作。
混沌の世紀末。世界はベルリンの壁、ソビエト連邦の崩壊、欧州連合…。U2は変化をする事の大切さ、永遠に続くものはないんだよ、ということをろしーたに教えてくれました。
変化を続けた彼らはその後…
直訳すると「置いてはいけない全てのモノ」。21世紀にそれまでの、原点であるシンプルな大人のロックに彼らは戻って来てくれました。
以降も積極的に新譜を発表しツアーを続けるU2。特にボノは、存在自体が今や大きくなりすぎ来日すれば某与党の総裁と会談したり、某大国の大統領と直接連絡を取り合ったり。ノーベル平和賞とかにもノミネートされたりしています。
それらを抜きにしても、ろしーたが本当にU2が凄いと思うところは。
本当に凄いゾ、U2(お前が言わなくても分かってるって!)。
この項、了。