過去四年間のメールを読み返して思った事 | アオタケ囲碁通信

過去四年間のメールを読み返して思った事

先日、10月に開催されるIGO FESTIVALに向けて、
過去4年間の自分のメールを全て確認しており、
こんなこともあったなあと思い返しながら
この記事を書いています。


IGO FESTIVALとは、IGOAMIGOの主催する
一年に一度の大型イベントです。


自分も毎年、ボランティアスタッフや運営スタッフとして
携わり続けてきましたが、今年は引っ越して
生活環境や仕事の環境がガラリと変わったこと、
AMIGOの仕事を含めて自分のリソースが手一杯な状況に
個人的に危機感を感じ、年初から休養させてもらっています。


AMIGOに携わる人は皆優秀な人達が多く、
このまま漫然と過ごしていたら、あと5年とか8年経って
今お世話になっている皆さんと同じような働きをするのは
今の自分では、多分無理です。


あまりにも忙しかったり、毎日暴言を受け続けるなど、
キツイ状況が続くと、思考が止まり、成長が止まる例も
今まで他の人の事例を見てきているので。


僕の場合は、多分このままいくと、惰性で30歳、40歳へと
年を重ねていくだけの時間になってしまうことでしょう。


だから、今年は仕事と囲碁の両方に対して、
何をしたいか、何をするべきかということを
じっくり考えたかったのも理由です。




さて、冒頭の話に戻ります。

自分の過去4年間のメールを読んでいて一番感じたのは、
僕の社会人としての原点はIGO AMIGOにあり、
アミーゴに来ていなかったら間違いなく
今の自分を取り巻く状況は無かったということです。




僕が初めてAMIGOに来たのは2007年の暮れです。


当時は仕事の関係で四日市に土日以外は全て出張しており、
AMIGOのワークショップに参加するようになってからは
毎週の土日を非常に楽しみにしていました。


運営スタッフ側に回ってからも、
人の輪が碁を通じて広がっていく様に立ち会えたり
実際に色々な人と自分が知り合っていくことに
楽しみを見出していました。


僕が一番楽しいと感じる時間は、
共通の何か(目的・志・価値観・理念・行動)を
共有している仲間がいる時です。


これってね、「人」自体は
そこまで重要ではないんですよ。


例えば、僕が今まで一番楽しかった時期のひとつに、
新卒入社した時の会社の研修の二ヶ月がありました。


あの頃、皆で一緒にいるのが何故楽しかったかというと、
その人のトークやキャラが楽しいとか、
その人の髪型や体系が魅力的だから楽しいとか、
その人と同じ趣味を持っているから楽しいとか、
そういう次元の問題ではないんです。


みんなで一緒に、新卒の社員として、
社会人のスタートに向けて走っているという状況を
共有している仲間だったからこそ、
一緒にいるだけで楽しかったのです。



アミーゴや囲碁の集まりも、同じです。

僕はコミュニケーション能力があると
よく勘違いされますが、周りから見るよりも、
人と仲良くするのは苦手です。


結構ドライだったり、自分の都合を軸に動くので、
人情を物事の判断で軸に置くタイプの人には
理解を得られない言動も多いと思います。


アミーゴの運営スタッフや囲碁関係の繋がりの中でも、
多分、囲碁という共通項がないと
友達にはなれないと思われる間柄の人もいます。


でも、今まで普通に話したり
一緒に協力して活動したりできる理由は、
土台となる部分が同じだったからではないかと思うのです。


アオタケのメンバーには、僕の訴える
アオタケの在り方を共有してもらっていたし、
アミーゴをゼロから作り上げた人々の間には
アミーゴを作ろうと思ったそもそもの理念があったはずです。


これが、例えばこれから発展して

「クリエイティブなものを世の中に出す!」
「出会いを増やす!」
「全国・世界展開!」
「婚活!」「出版!テレビ!」と

活動の内容が発展していく場合、一番怖いのは、
その枝葉の部分に意識が集中してしまい、
共有していた一番根本の部分を皆が忘れてしまうことです。


アオタケの計画も、僕は最初「アオタケ荘」という
囲碁マンションを作ることが唯一の解と思っていましたが、
今では、色々な体験から、建物を作って一緒に住むことは
必要な条件では無いというのが自分の中で分かってきました。


でも、僕が一番根底に置いているのは
「同じものを共有する仲間を作る」という点であり、
僕はそこさえブレなければ、アオタケという理想の集団が
現物としてどんな形で実現しても、構わないと考えています。





今後アミーゴや囲碁の活動をする上でも、
僕は仲間を作ることの重要性を訴えていきたいし、
それが楽しいことなんだということを
実際に感じてもらえる場を作っていきたいと思います。


この一年、アミーゴには参加してきませんでしたが、
その分、シェアハウスの人々や界隈の人々など、
色々な人達と出会う機会に恵まれました。


今年の年末から来年にかけて、それらの人々を
僕らの作るコンセプトやストーリーに賛同してもらい、
アミーゴの企画するイベントに参加してみたいと
思ってもらえるよう、準備を進めていきます。