信州日帰り周遊の旅【PART4】 | しなのは走るよ♩♫どこまでも☆♩♫♬

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〜19:00更新〜

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不定期更新となります。

よろしくお願いします。


みなさんこんにちは。

ゼルファーです。

今回も前回の続きで、信州ワンデーパスを活用して長野県を周遊した時の記録を取り上げます。




前回はこちらからどうぞ↓↓





 小海線を走る臨時快速




次の列車は14:33発快速HIGH RALL2号小淵沢ゆきです。


この列車は土日祝日限定で小諸〜小淵沢間を1.5往復する臨時列車となりますが、2017年7月から運行されているという事で比較的最近登場した列車になります。





今回この列車は事前の下調べ無しで乗車してみますが、一体どんな列車なのでしょうか?


前回乗車した北陸新幹線のグランクラス同様、この列車も私自身興味津々、とても楽しみです(笑)




 5番線からの発車です




快速HIGH RALL2号は5番線からの発車なので、発車時刻の20分ほど前にホームに向かいます。





小海線は全線非電化の路線なのでこの列車も当然気動車。


ホームには専用の乗車口ステッカーが貼ってあり、乗車前の気分を高まらせてくれます。






駅名版がステキ。

星空のイラストをバックにした駅名版。

ちなみに小海線は別名『八ヶ岳高原線』と呼ばれていて、鉄道路線としては日本で1番標高の高い地点(1,375m)を通る事で知られています。

今回乗車する列車のロゴには『1375』の文字が入りますが、これは小海線最高地点の標高1,375mを表している訳です。



 ステキな列車が入線


それでは次の動画で快速HIGH RALL 2号が5番線に入線する様子をどうぞ↓↓



列車は2両編成のワンマン運転

人口の少ない地方路線ではお馴染みの運転形式ですね。

しかし実際には運転士の他に客室内のアテンダントが2人乗務し、車内に設けられているバーで飲み物等の販売を行うほか、乗車前のきっぷの検札を代行します。




こちらは先頭側を撮影したもの。

先頭車両が1号車、後ろが2号車です。

しかしこうやってブルーが基調となる車両全体を眺めると、どことなく星空を連想します。

こんな感じの観光列車は私自身すごく好き。




列車の前後には『HIGH RALL 1375』の円型ヘッドマーク。

なんとなくですが、かつて運行されていた『北斗星』などの寝台特急の先頭車両に取り付けられていた旅情あふれる円型ヘッドマークを連想してしまいます。




使用されている車両は、かつて盛岡車両センターに所属されていたキハ100系キハ110系を改造したものが併結運転されています。

どちらの車両も1990年代に製造された車両なので、少なくともデビューから20年以上経過している事になります。




こちらは後ろの2号車から撮影した写真。

改造の完成度が非常に高く、ぱっと見は新型車両の様な感じですね。



 車内もステキです




乗車口は先頭1号車の後ろのドアになります。

向かって右側に2号車の入口とお手洗いがあり、2号車入口の自動ドアには列車名のロゴがデザインされています。




ドアを開けて一言。

ふ つ く し い




夜空のダークブルーが基調となるシートには星空が描かれています。

昼間の時間帯ですが、このソファーに身を沈めれば空飛ぶ絨毯で夜空を浮遊している気分になれそうですね(笑)



 走る図書館




何やら奥には面白そうな空間があります。

壁に描かれているイラストは宇宙空間のイメージでしょうか??

壁の向こう側を覗いてみます!




中は円型のドームになっていて、正座や天文学に関する書籍が30冊ほど並べられています。


これらの書籍は基本的に持ち出し自由となっていて、乗車中は自分の席で読んでもOK。


まさしく走る図書館です。


ただし持ち帰りはNGなので、降りる前には元の場所に返却する必要があります。





さらに天井にはプラネタリウムが設けられています。


一定時間毎に表示される正座が変わる様になっていて、時々流れ星が横切る事もあります。





プラネタリウムを備えたこの走る図書館は、子供達をはじめ読書を趣味とする方や天文学を専攻する学生、鉄道ファンなど色々な方が楽しみながら利用できそうです。




 先頭車両の様子は?




先頭車両も覗いてみます。


こちらは進行方向右側と左側で座席のレイアウトが異なる面白い構造になっています。


どちらも窓側の方を向いて座れる様になっており、特に向かって右側の座席は進行方向に対して斜め45°の角度を向いて座れる構造です。





車両の1番前にはショップがあります。


最初は営業していませんが、途中からオープンするそうなので後で立ち寄ってみたいと思います。




 14:33 小諸発車




快速HIGH RALL2号は定刻通り14:33に小諸を出発します。


停車駅は佐久平、岩村田、中込、臼田、八千穂、小海、信濃川上、野辺山、清里、小淵沢の順。





発車後しばらくは進行方向左側に複線電化の線路が見えますが、こちらは小海線と並走するしなの鉄道の線路になります。


小諸を出発して2番目の通過駅となる乙女駅を過ぎると、しなの鉄道に別れを告げて佐久盆地を南下していきます。




 佐久盆地を快走




佐久盆地は長野県内にある6盆地の1つ。


この辺りは小海線内でも比較的勾配の変化が少なく(小諸〜中込まで最大高低差約38m)、直線区間も長いので、のどかな田園風景の中を80km/hで高速走行(ちなみに小海線の最高速度は85km/h)。


最初の停車駅佐久平には14:43、次の岩村田には14:45、中込には14:52に到着します。




 中込駅でお出迎え




ここでプチイベント。


中込に到着すると、JR東日本長野支社の駅員さんが横断幕を持ってお出迎えをしてくれます。


5分ほど停車時間があるので、ホームに降りて駅員さんにお願いをすれば、横断幕をバックにして記念写真を撮る事もできます。





個人的にはJR東日本のこういう粋な計らいはほんと好き。



 臼田からショップ開店




小諸を出発して20分。

15:03に臼田到着です。

ここから先は先頭車両のショップがオープンします。

オープン直後は混雑しそうなので、少し時間をずらして小海を出発した頃に行ってみます。



 小海線の本領発揮




小海に近づくにつれて山間部の田園地帯を走る車窓へと変化していきます。


海とは無関係の小海線ですが、小海をはじめ海瀬、海尻、佐久海ノ口など「海」の名称が付く駅が多くあるのが特徴的。





長野県は海無し県ですが『諏訪湖』という大きな海、そして海の名称がついた高原駅など山間部に広がる独特の海で溢れていて非常に面白いですね。



 ショップを見てみます




さてショップにやって参りました。

向かって左側の棚には車内限定発売のグッズや菓子類、右側のカウンターで飲み物の購入ができます。




お弁当類はありませんが飲み物は種類が豊富で、日本酒や地酒、ビールなどが販売されています。

この様な光景を見ると、かつては食堂車を連結していた新幹線や寝台特急が全国各地を走っていた
のを思い出しますが、現在ではほとんど廃止なっていて寂しい限りです。




ショップではこんなん買いました!




HIGH RAIL 1375のロゴが入ったボールペンUVストラップ



そして八ヶ岳高原サイダーです。

このサイダーは、雄大な千曲川を渡河しながら飲むとウマさが2倍になります(笑)

お酒が好きな方は、好きなお酒を飲みながら渡河すると至福の時間となる事間違い無しです。



 JR最高地点の駅へ




車窓の両側に白いビニールが張られた畑が見えてくると、野辺山まではもうひと息。

夏でも冷涼な気候を利用して栽培する高原野菜の畑で、ここでは主にレタスが栽培されています。




16:02に野辺山到着。

さて駅名版に注目です!

駅名版のすぐ横には『JR線最高駅野辺山 標高一、三四五米六七』の案内板が立てられています。




つまりここは鉄道路線で日本で宙(そら)に1番近い駅という事になる訳です。

ちなみに野辺山では20分ほど停車をして16:21発車となります。

折角なので少し周辺を探検してみます。




野辺山駅は2面3線の駅となっていて、1日の利用客は80人ほど。

3番線は予備ホームとなっていて、3番線を発着する定期列車はありません。

そのため実質的には2面2線の駅となります。




かつて駅構内にはみどりの窓口がありましたが、2018年に廃止となっています。




外観は中々ス テ キ。




牛さんのお出迎えもあります(笑)




もうちょっとゆっくり探検したいですが、乗り遅れるとマズいので車内に戻ります。



 日本一高い鉄道路線




16:21に定刻通り野辺山を発車していきます。


しばらく進むと左側には、巨大な白色のパラボラアンテナが見えてきます。


どことなく1965年公開のゴジラ映画『怪獣大戦争』で登場した宇宙船p-1号との通信に使われていた巨大アンテナを彷彿させますね。





そしてすぐ右手。


看板が立っています。


ここが鉄道路線として日本で1番標高が高い地点1,375mになります!


この地点は事前に案内放送があり運転士さんが速度を落として通過してくれます。


ここを過ぎると、終点の小淵沢まではあとひと息です。




 終点小淵沢へ




現在最後の停車駅清里に停車中です。


ここから先は山梨県の駅となり、小淵沢までは29分です。





小淵沢に近づくと緩い左カーブを描きながら南下していきます。





進行方向右手には甲斐駒ヶ岳


雄大な車窓は小海線のハイライトです。





ふつくしい景色に心を奪われたのも束の間。


進行方向右手に中央東線の線路が合流して、小海線は終わりを迎えます。





終点小淵沢


定刻通り16:56に到着です。





今回初めて乗車したHIGH RAIL 1375ですが、正直な私の感想としては前回紹介した北陸新幹線のグランクラスよりも楽しめた感があります(笑)


全席指定ですが、指定席料金が¥840と割安で車内にショップがあったり斜め45°の1人席やプラネタリウム図書館があるなどお値段以上に楽しめる列車となっている点が非常に素晴らしく、子供からお年寄りまでどなたでも楽しめる要素があります。





個人的にはまた改めて乗車して、この列車の魅力をもっと研究してみる必要がありそうです(笑)




 旅の終わり




旅の終わりは17:35発普通列車長野ゆきです。


こちらは長野地区カラーの211系電車。


岡谷までは約60分です。





国鉄末期の車両に揺られて、今回の周遊旅は終了となります。




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信州日帰り周遊の旅【PART1】