小海線を走る臨時快速
次の列車は14:33発快速HIGH RALL2号小淵沢ゆきです。
この列車は土日祝日限定で小諸〜小淵沢間を1.5往復する臨時列車となりますが、2017年7月から運行されているという事で比較的最近登場した列車になります。
今回この列車は事前の下調べ無しで乗車してみますが、一体どんな列車なのでしょうか?
前回乗車した北陸新幹線のグランクラス同様、この列車も私自身興味津々、とても楽しみです(笑)
5番線からの発車です
快速HIGH RALL2号は5番線からの発車なので、発車時刻の20分ほど前にホームに向かいます。
小海線は全線非電化の路線なのでこの列車も当然気動車。
ホームには専用の乗車口ステッカーが貼ってあり、乗車前の気分を高まらせてくれます。
ステキな列車が入線
車内もステキです
走る図書館
中は円型のドームになっていて、正座や天文学に関する書籍が30冊ほど並べられています。
これらの書籍は基本的に持ち出し自由となっていて、乗車中は自分の席で読んでもOK。
まさしく走る図書館です。
ただし持ち帰りはNGなので、降りる前には元の場所に返却する必要があります。
さらに天井にはプラネタリウムが設けられています。
一定時間毎に表示される正座が変わる様になっていて、時々流れ星が横切る事もあります。
プラネタリウムを備えたこの走る図書館は、子供達をはじめ読書を趣味とする方や天文学を専攻する学生、鉄道ファンなど色々な方が楽しみながら利用できそうです。
先頭車両の様子は?
先頭車両も覗いてみます。
こちらは進行方向右側と左側で座席のレイアウトが異なる面白い構造になっています。
どちらも窓側の方を向いて座れる様になっており、特に向かって右側の座席は進行方向に対して斜め45°の角度を向いて座れる構造です。
車両の1番前にはショップがあります。
最初は営業していませんが、途中からオープンするそうなので後で立ち寄ってみたいと思います。
14:33 小諸発車
快速HIGH RALL2号は定刻通り14:33に小諸を出発します。
停車駅は佐久平、岩村田、中込、臼田、八千穂、小海、信濃川上、野辺山、清里、小淵沢の順。
発車後しばらくは進行方向左側に複線電化の線路が見えますが、こちらは小海線と並走するしなの鉄道の線路になります。
小諸を出発して2番目の通過駅となる乙女駅を過ぎると、しなの鉄道に別れを告げて佐久盆地を南下していきます。
佐久盆地を快走
佐久盆地は長野県内にある6盆地の1つ。
この辺りは小海線内でも比較的勾配の変化が少なく(小諸〜中込まで最大高低差約38m)、直線区間も長いので、のどかな田園風景の中を80km/hで高速走行(ちなみに小海線の最高速度は85km/h)。
最初の停車駅佐久平には14:43、次の岩村田には14:45、中込には14:52に到着します。
中込駅でお出迎え
ここでプチイベント。
中込に到着すると、JR東日本長野支社の駅員さんが横断幕を持ってお出迎えをしてくれます。
5分ほど停車時間があるので、ホームに降りて駅員さんにお願いをすれば、横断幕をバックにして記念写真を撮る事もできます。
臼田からショップ開店
ショップを見てみます
JR最高地点の駅へ
日本一高い鉄道路線
16:21に定刻通り野辺山を発車していきます。
しばらく進むと左側には、巨大な白色のパラボラアンテナが見えてきます。
どことなく1965年公開のゴジラ映画『怪獣大戦争』で登場した宇宙船p-1号との通信に使われていた巨大アンテナを彷彿させますね。
そしてすぐ右手。
看板が立っています。
ここが鉄道路線として日本で1番標高が高い地点1,375mになります!
この地点は事前に案内放送があり運転士さんが速度を落として通過してくれます。
ここを過ぎると、終点の小淵沢まではあとひと息です。
終点小淵沢へ
現在最後の停車駅清里に停車中です。
ここから先は山梨県の駅となり、小淵沢までは29分です。
小淵沢に近づくと緩い左カーブを描きながら南下していきます。
進行方向右手には甲斐駒ヶ岳。
雄大な車窓は小海線のハイライトです。
ふつくしい景色に心を奪われたのも束の間。
進行方向右手に中央東線の線路が合流して、小海線は終わりを迎えます。
終点小淵沢。
定刻通り16:56に到着です。
今回初めて乗車したHIGH RAIL 1375ですが、正直な私の感想としては前回紹介した北陸新幹線のグランクラスよりも楽しめた感があります(笑)
全席指定ですが、指定席料金が¥840と割安で車内にショップがあったり斜め45°の1人席やプラネタリウム図書館があるなどお値段以上に楽しめる列車となっている点が非常に素晴らしく、子供からお年寄りまでどなたでも楽しめる要素があります。
個人的にはまた改めて乗車して、この列車の魅力をもっと研究してみる必要がありそうです(笑)
旅の終わり
旅の終わりは17:35発普通列車長野ゆきです。
こちらは長野地区カラーの211系電車。
岡谷までは約60分です。
国鉄末期の車両に揺られて、今回の周遊旅は終了となります。
私のブログを最後まで閲覧していただきありがとうございます。
感謝してます。
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