神様は言われた。
「ミカエル、このモーセを通して私は沢山の教訓を残そうとしてい
る。そもそも私が宇宙を創造した目的はどこにあったかを思い起こ
しなさい。その全ての目的は人間にあった。トライアングルの法則
ではWHY代表と呼んでいる。私はヤコブを初めて私の所有とし
た。しかしそれはあくまでも善の天使を所有したことを意味するに
過ぎない。即ちHOWゼロ位置を確保したことを意味している。
WHYの代表を迎えない限りトライアングルの完成は期待できな
い。」
ミカエルは言った。
「悪魔にアダムとエバが奪われて以来、人類はことごとく悪魔の子
となりました。ヤコブとその子孫つまりイスラエルだけが善の天使
となりました。しかしどこにもあなたの子供の資格を持つ者はいま
せん。WHY代表といえば完全にあなたの子供の位置に立たなけれ
ばなりませんがそのようなことが可能なのでしょうか。」
神様は言われた。
「本来アダムを迎えるにはHOWの準備が完成することが条件だっ
た。同じようにWHY代表を迎えようと思えば、その前にHOWの準
備が完成されていなければならない。HOWの準備とは天使を準備
し、宇宙環境を整えることだった。再現清算の公式は同じ条件を要
求する。まず天使の準備が先立たなければならない。その次に環境
整備が行われることになる。この2つの準備が整えば私は、私の子
を生み出すことができる。悪魔はそのことに対して何の文句も言え
ない。法則通りに事が進められているからだ。まず天使の準備が最
優先課題だが、私はヤコブの勝利を通してイスラエルを獲得した。
何度も言っているように私に所有権のある天使を獲得することがで
きた。しかし版図の問題が残されている。悪魔はアダムとエバを
奪った後、今や民族から王国レベルまで、版図を拡大した。私もま
たそれ以上の版図を築き上げなければ、WHYの代表を創造するこ
とができない。」
ミカエルは言った。
「あなたがイスラエルに選民思想を植え付けられたのは、そこに目
的があったのですね。天使の目的は主人としてのアダムを迎え、僕
として仕え、アダムを支えることでした。一言で言えば、「主よ、
来たりませ」で表すことができます。地球上の全ての民族は悪魔か
ら出発していますが、イスラエルだけはあなたの下に帰りました。
従って、たった一つイスラエルだけが選民思想をもって「主よ、来
たりませ」と叫ばざるを得なくなったのですね。」
神様は言われた。
「ミカエルよ、大事な公式について説明しよう。
延長三段階の公式は既に説明済みだ。今回からは一段階高いレベル
に入っている。ヤコブの勝利はマイナスからゼロ地点に回復した。
しかし今度のトライアングルはHOWゼロからHOW99を目指すも
のであり、建設的なものに変わる。今まで原因の位置において父が
使命完成を成し遂げ、その真事権をWHYの代表次男へ受け継ぎ、
その後HOW代表長男と一つになることが、三大責任を成し遂げる
公式であった。しかし今度のトライアングルはヤコブトライアング
ルに含まれるために、父の位置における真事権は既に成し遂げられ
ている。既に説明したようにアブラハムとイサクとヤコブは三代で
一代に扱われるため、結局はアブラハムトライアングルと呼ぶこと
も許される。私の名をアブラハム・イサク・ヤコブの神と称する理
由はここにある。イスラエルの子孫は民族の父としてアブラハムの
名をあげるであろう。
次にヤコブの真事権を如何に次男に相続するかが調和完成となる。
その時、母子協調の公式が必要となることは既に説明した。つまり
母親がリベカのような姿勢を持ってWHYの代表を確立させなけれ
ばならないことになる。「あなたの受ける呪いは私が受けよう」と
いう精神が必要である。更に注意しなければならないことがある。
従来、長男と次男はそのまま文字通りの長男であり次男であった。
しかし今度はイスラエル民族そのものが長男の位置に立つ。版図拡
大の法則に基づきHOWの準備は個人から徐々に数が増大し版図を
拡大する。ヨセフの時は11人の兄弟がHOW代表の位置に立って
いたことを考えれば理解できるであろう。それでは次男の使命は誰
が担当するだろうか?選民思想の結論としての解放者あるいは救世
主として登場するWHY代表が次男としての位置に立つ。」
ミカエルは言った。
「ご主人様、あなたはエジプトで受難の日々を送るイスラエルに、
400年後には必ずエジプトから約束の地カナンに導く解放者を遣
わすと約束されました。それを希望として彼らは苦難を耐えてきま
した。その期待を一身に背負って生まれてきたのがこのモーセなの
ですね。つまりこの場合、イスラエル民族はHOWを代表する長男
の位置に立ち、その期待を背負って後から登場する幼子モーセが
WHY代表としての次男の位置に立つのですね。」
つづく
