「人は、何のために生きるのだろう?」 -47ページ目

「人は、何のために生きるのだろう?」

「自分だけの幸せ」ではなく、「誰かの幸せを自分の喜びにする生き方」にあるのではないか。
我欲ではなく、愛情を中心に生きる。
そんな生き方を、歴史や社会、身近な出来事、そして人生の「なぜ?」を通して、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

 

 

 

神様の言われた通りミデアンの荒野において羊飼いを始めて40年

目、つまりモーセが80歳になった時神様は行動を開始された。

モーセは羊を連れて牧草を探しながらシナイ半島にある神の山、シ

ナイ山のふもとに来た。

モーセはシナイ山を見上げながら心の内で言った。

「神の山と呼ばれたシナイ山が真っ赤な火に包まれている。何と不

思議なことだろう。普通の山火事ならだんだん火が衰えるはずなの

に・・・登って確かめてみよう。」

山の頂に近いある場所に近づいた時、突然、神様は燃える火の中か

らモーセに語りかけた。

「モーセ、お前の立っているところは聖なる所である。靴を脱ぎな

さい。」

モーセは恐れおののきながら靴を脱ぎ、ひれ伏して言った。

「あなたはどなたですか。」

神様は答えられた。

「私はアブラハム、イサク、ヤコブの神である。私は私の民イスラ

エルがエジプトで苦しめられ虐待されているうめき声を聞いて救い

出すために下ってきた。私はお前を遣わして私の民を乳と蜜の滴る

カナンの地へと導き上るであろう。さあ、モーセ、お前がかつて王

子として過ごしたエジプトへ出かけなさい。」

モーセは意を決して兄のアロンと共にエジプトへ出かけた。

モーセはファラオの前に立って言った。

「わが神、万軍の主、アブラハム、イサク、ヤコブの神は命じられ

た。ファラオ、今こそわが民を解放せよ。」

ファラオは言った。

「アブラハム、イサク、ヤコブの神はどこの神だ。聞いたこともな

い。エジプトにはエジプト専用の神々がいる。エジプトの王である

私が何ゆえ異国の神の言葉を聴く必要があろうか。」

モーセは言った。

「ファラオ、この業を見るが良い。万軍の主が大いなる軌跡を行わ

れるであろう。」

モーセはエジプトにおいてまず3つの奇跡を行った。これをモーセ

の三大奇跡と呼ぶ。モーセはアロンに命じて杖を投げさせた。とこ

ろがその杖は見る見るうちに姿を変え蛇となった。

驚きながらもファラオは言った。

「それくらいのことならエジプトの魔術でもできる。見るが良

い。」

エジプトの魔術師は同じく杖を投げた。そしてその杖も蛇となっ

た。次の瞬間モーセの蛇がファラオの蛇を飲み込んでしまった。こ

れが第一の奇跡であった。

次にモーセはファラオの前で自分の手を懐に入れた。そして手を出

した時、真っ白に変わり、らい病になっていた。そしてもう一度手

を懐に入れその手を出すと手は治っていた。これが第二の奇跡であ

る。次にモーセは杖でナイル川を打った。その杖の先から川の水は

真っ赤な血に変わった。これが第三の奇跡である。

ミカエルは神様に質問した。

「あなたの業には必ず重要な意味が隠されています。モーセの三大

奇跡について教えて下さい。」

神様は答えて言われた。

「三大奇跡は三大責任を意味している。悪魔側から神側に帰ろうと

すれば必ず三大責任を成し遂げなければならないという教訓を奥義

として持っている。

まず第一の奇跡はモーセの蛇がファラオの蛇を飲み込んだというも

のだ。神様トライアングルにおいて本来アダムがルシファーを治め

るべきだった。ところが蛇としてたとえられたルシファーによって

アダムが支配されてしまった。結局アダムが飲み込まれたことにな

る。再現清算するには私の側に立つ蛇が登場して、悪魔の蛇つまり

ファラオの蛇を飲み込まなければならない。これは悪魔に奪われた

アダムを奪い返すということ、つまり父を取り返すことによって使

命完成を成就しなければならないということを示している。」

つづく