クリスチャン以外にも読んでもらいたい聖書物語 -15ページ目

クリスチャン以外にも読んでもらいたい聖書物語

世界には多くのクリスチャンがおられます。様々な教会があり、様々な聖書解釈があります。これから描いていく聖書物語は、人間から見た聖書解釈ではなく、あくまでも神様の目的や視点から見た聖書解釈であり、そこから知り得た人間の責任について書き綴っていきます。

 

 

神様の直接の示しにより、ひとたびはイエスをメシヤとして受け入れたバプテスマのヨハネだった。
バプテスマのヨハネはイエスのことをイスラエルの民に証して言った。
「見よ、この方こそ神の子キリストである。私のことをお前達はメシヤではないかと言ったがそうではない。私はメシヤの前に道を整えるエリヤである。この方は私よりはるかに偉大な方であり、私はこの方の靴の紐を解く資格もない。」
またバプテスマのヨハネは自分の弟子に言った。
「イエスこそメシヤである。彼に従いなさい。」
こうしてバプテスマのヨハネの弟子の幾人かはイエスの弟子となった。
しかし悪魔はまたしても罠をかけた。
バプテスマのヨハネの心に一瞬の休む間もなく働きかけた。
「ヨハネよ、お前は名門祭司の子だ。お前をメシヤと呼ぶ者もいる。イエスは一体何者だ。貧しい大工の子だ。父親ですらはっきりしない。もし父親がはっきりしないなら不倫の子だろう。それがメシヤであるなどとおかしな話を信じられるか。また遊女達が先に天国に行くなどと叫んでいる。それでもお前はイエスを受け入れるのか。バプテスマのヨハネ、お前の期待したメシヤは、権力者に堂々と立ち向かいイスラエルを解放するような超人的指導者だろう。イエスが権力者と戦えると思うのか。イエスにローマと闘う勇気があると思うか。イエスは「右の頬を打たれたら左の頬も出せ」と言っている。「敵を愛せよ」などとほざいている。あれは負け犬だ。お前が期待するような力はイエスにはない。」
バプテスマのヨハネのイエスに対する確信は、いつの間にか揺らぎ始めていた。ヘロデ王に対する非難をきっかけとして牢獄に入れられたバプテスマのヨハネは、イエスのもとに弟子を遣わして質問した。
「来るべきお方はあなたなのですか。それともほかに誰かを待つべきでしょうか。」
この質問にイエスは大いに落胆して心の中で言った。
「あれほど神様から知らされていながら何ということだ。再び私に説明を求めるのか。ヨハネ、頼む、しっかりしてくれ。」
イエスはバプテスマのヨハネの弟子に言われた。
「今起こっていることをつぶさに報告しなさい。多くの人が私の言葉によって生き返っている。この事実から悟りなさい。私につまずかない者は幸いだ。」
イエスはバプテスマのヨハネの心が離れてゆくのをいたたまれない心で耐えていた。
イエスはイスラエルの民に向かって言われた。
「見よ、私は使をあなたの先につかわし、あなたの前に、道を整えさせるであろう」と書いてあるのは、この人のことである。あなたがたによく言っておく。女の産んだ者の中で、バプテスマのヨハネ
より大きい人物は起こらなかった。しかし、天国で最も小さい者も、彼よりは大きい。バプテスマのヨハネの時から今に至るまで、天国は激しく襲われている。そして襲う者達がそれを奪い取っている。全ての預言者と律法とが預言したのは、ヨハネの時までである。そして、もしあなたがたが受け入れることを望めば、この人こそは、きたるべきエリヤなのである。」
イエスは、バプテスマのヨハネがHOW代表に位置、もとのルシファーの位置、そしてエリヤの位置に立っていると明言された。
「あなたがたによく言っておく。女の産んだ者の中で、バプテスマのヨハネより大きい人物は起こらなかった。」
イエスを迎えることに歴史の全ての目的があった。それはビッグバンから始まる神様トライアングルの目的が実子アダムの誕生に集約されていたのと同じだ。多くの預言者がイエスについて語ったが、彼らは時代を遠く離れた間接的証人であった。しかしバプテスマのヨハネは同じ時代に、それも親戚という近い間柄で、更に最後の使命を完成させる鍵を握っていた。だから女の腹から生まれた者の中で最大のものだったのだ。
「しかし、天国で最も小さい者も、彼よりは大きい。」
それほど大きな使命を持ってきたバプテスマのヨハネが悪魔を見抜けずに失敗者となったら最低の人間になるしかない。
「全ての預言者と律法とが預言したのは、ヨハネの時までである。」
イエスを迎える準備はバプテスマのヨハネで完結するという意味だ。
「バプテスマのヨハネの時から今に至るまで、天国は激しく襲われている。そして激しく襲う者達がそれを奪い取っている。」
バプテスマのヨハネが失敗することによってイエスの第一弟子の席は空席になってしまった。同時に上層部摂理は崩壊する。次に下層部摂理が始まる。イエスはHOWゼロ位置から再出発し再び第一弟子を探さなければならない。誰よりもイエスを愛しイエスと運命を共にするのが選ばれるであろう。そのことを「天国は激しく襲われ激しく襲う者達が奪い取っている」とたとえられた。第一弟子の位置を獲得したのはガリラヤの漁師ペテロだった。
結局、バプテスマのヨハネは第一弟子としてイエスと運命を共にすることができなくなった。神様の摂理に反すれば悪魔の所有下に落ちる。悪魔はバプテスマのヨハネの所有権を得るとすぐにバプテスマのヨハネの命を狙った。
悪魔は、ヘロデの妻ヘロデヤとその娘サロメに働きかけた。
「ヘロデヤよ、お前がヘロデの妻になったことを姦淫だと叫んでお前を辱めたバプテスマのヨハネが牢屋にいる。いいチャンスだ、今のうちに殺してしまえ。生かしておけば何をするか分からない。」
ヘロデはサロメに踊るように指示をしたが、その時「お前の願う褒美はどんなことも叶える」と約束した。ヘロデヤはチャンス到来とすぐ行動した。
即ち娘のサロメをそそのかして言わせた。
「バプテスマのヨハネの首を盆の上に載せて私の褒美として下さい。」
公に約束したヘロデはどうすることもできずバプテスマのヨハネの首をはねる命令を出した。これがバプテスマのヨハネの最期だった。
イエスはバプテスマのヨハネが殺されたことを聞いて、一人小舟でさびしいところへひきこもられた。
つづく