イエスは父なる神様に言った。
「父よ、私をお許し下さい。上層部摂理は崩壊しました。私は全力でバプテスマのヨハネを何とか立たせようとしたのですができませんでした。あなたの言われた通りです。大祭司も律法学者もプライドが高く私の話に耳を傾けようともしませんでした。みんなあなたを利用して生活の基盤にしているだけです。あなたの神殿は強盗の巣となっています。また、見えてもいないのに見えていると言い張ります。聞こえてもいないのに聞こえると言い張ります。分かってもいないのに分かっていると言い張ります。彼らは自己の栄光のために断食します。彼らはあなたのことなど何も分かっていません・・・。
でもだからこそ私が遣わされました。それを導くのが私の責任でした。本当に申し訳ありません。父よお許し下さい。」
神様は言われた。
「息子よ、お前だけが悪いのではない。私にも責任がある。もっと立派な選民を天使界として準備できればこんなことにはならなかったのに。息子よ、許してくれ。」
悪魔は勢いづいていた。心の内で言った。
「バプテスマのヨハネを落とせばしめたものだ。これで善の天使界は崩壊だ。イエスを守る垣根はなくなった。今後は直接イエスに対して攻撃をかけることが可能になった。もはやイエスは神の子ではない。HOWゼロ位置に落ちたイエスがWHY代表であるなどという公式はない。このまま一気に襲い掛かろう。」
下層部摂理は、より困難な闘いであることをイエスは覚悟していた。
イエスは心の内で言った。
「必ず勝利するとあれほど父に誓ったのに上層部摂理に失敗してしまった。父は私を全く責めようとしない。それが私にはもっと辛い。どんなことがあっても下層部摂理には成功しなければならない。もはや後がない。背水の陣だ。下層部摂理の第一歩はもう一度ゼロからやり直すことだ。まず使命完成をして、次には弟子の基盤を着実に築いて調和完成を成し遂げなければならない。次はヤコブの最後の挑戦のように事業基盤を造って敬慕を受けなければならない。私はヤコブがそうしたように、弟子と共に苦労して築いた財産を上層部にプレゼントしながら彼らに7度仕えてでも彼らの歓迎を受けなければならない。彼らが私を殺私は人の上に立って権力をふるうために生まれたのではない。私は人に仕えるために生まれてきたのだ。すのではなく、涙を流しながら私を受け入れてくれれば私は敬慕完成を成就し、完全な勝利者となることができる。神様はその時、真の解放を迎えることができる。最高の位置におられる父が最も低い位置で仕えておられる。偉くなりたければ仕えるものにならなければならない。それが父の教えだ。親は家庭の中で最も高い位置だが、いつも子供に仕えている。私の父の生き方を私は実行する。」
イエスは30歳になっていた。ヨセフがエジプトで総理大臣になったのも30歳だった。ダビデが王位についたのも30歳だった。二人とも第二摂理を担当していた。イエスはダニエルの予言を通して、まず使命完成、次の3.5年で弟子と固い契約を結ぶ調和完成、そしてそれに成功すれヤコブのように事業基盤を造ってもう一度上層部の前に立ち、彼らと一体とならなければ勝利者になれないと知っていた。
三大責任を完成して、最終的には殺そうと狙うエサウから敬慕を受けなければならないことを知っていた。エサウとは上層部を意味していた。
更にダニエルの予言を通してイエスは、もし3.5年で弟子との間において調和完成に失敗すれば十字架で死ぬしかないことも詳細に知っていた。
イエスは使命完成を目指して出発した。まず、悪魔分立期間を立てなければならない公式に従って40日間に渡る断食に挑戦した。ヤコブはイスラエルという称号を得るために天使と格闘しその後エサウと対面した。
アダムが天使長ルシファーに支配され、その後アベルがカインに殺されたことの再現清算であった。霊界で負け、地上で負けたことを同じ公式で清算する必要があった。同じ公式に従ってイエスは、まず霊界の悪魔との直接的戦いを開始した。
つづく
