神様は初めて心が通じ合う相手を得た。
何を言っても期待以上に理解してくれるイエスだった。
神様は全法則と全ての公式をイエスに教えた。イエスはその理解の中からイエスの立たされた位置の深刻さをはっきりと読み取った。聖書はイエスについて書かれたのだということも悟った。イエスにとって聖書は単なる書物ではなくなった。イエスの生涯を指し示すシナリオとしての書物であることを悟った。
イエスは言った。
「父よ、私はあなたの願いがよく分かりました。全力を挙げて使命に挑戦を開始します。まず上層部摂理で成功することがあなたの願いです。私の登場の前にあなたはバプテスマのヨハネを立てて下さいました。私は彼と見事に一体化して見せます。
そうすればそれ以上の延長は必要ありません。私はトライアングルを完成して人類史上初めての使命完成者となります。あなたのトライアングルが初めて完成します。私の次の使命は悪魔に奪われた女性をあなたの前に取り戻すことです。かつてエバはあなたの娘でしたが悪魔は間違った教育をしました。エバは悪魔の嘘に惑わされ、不倫の愛に魅かれ、死んでも良いと思って悪魔のもとに行ってしまいました。しかし私は完全にあなたのものです。私が公式に従って女性を教育します。真理を教え、真実の愛を教え、私のもとに帰るためには死んでも良いと決意させます。そして私の妻とします。そうすれば悪魔に持って行かれたエバを取り返すことができます。あなたの目的に基づき、あなたが喜べる初めての結婚が可能になります。あなたのトライアングルが完成し、あなたの家庭が初めて実現します。」
ガブリエルが突然口を挟んだ。
「イエス様、あなたの親孝行ぶりは最高です。未だかつてあなたのような心の優しい人を見たことがありません。私は天使として創造されて今までなんとなく心が落ち着かなかったのですが、あなたに仕えるようになって本当にすっきりしました。あなたが母の胎内に宿ることをお伝えしたのは私でした。あなたの誕生に一役働かせていただけたことは私の誇りです。ありがとうございました。
イエス様、一つ質問があります。今まではあなたがいらっしゃらなかったので何でもあなたのお父上にお聞きしたのですが、今やあなたがいらっしゃいます。あなたにお仕えするように私達は造られました。ですから特別なことでもない限りあなたにお伺いしたいと思います。あなたのお話の中で、間違った愛の結婚で悪魔に持って行かれた女性は、真実の愛の結婚で取り戻すしかないというのは理解できます。でもイエス様、アダムとエバの時はエバが一人でしたが、今世界には数え切れない女性がいます。みんな悪魔のものになっています。あなたのお父上は、結婚は一人の男性と一人の女性の間でのみ行われるように定められました。神側に立つ男性はあなた一人しかいません。一人の女性をあなたの妻として所有権を悪魔から神様へ取り戻すのは理解できますが、その他の女性はどうするのですか。放っておくこともできませんし、だからといってあなたの妻として全女性を迎えることもできません。」
イエスはにこやかに言った。
「ガブリエルよ。本当にご苦労さま。私は生まれて物心ついてからのことしか父のことは知りません。だけどお前達は天地創造の時からずっと私の父に仕えてくれました。私が父を喜ばせたり慰めたりできなかった永い間、お前達が父の相談相手になってくれたことを私は知っています。この機会にお礼を言います。本当にありがとう。今から私は命がけの挑戦を開始します。お前達の支援を期待しています。
さて、お前の質問に答えよう。ガブリエル、エバを誘惑したルシファーは肉体がなかったね。つまり最初のエバはルシファーの妻になったのだが、それは霊的な結婚と言える。霊的な結婚は価値観の結婚であり、真理と愛を中心とした心と心の結婚とも言える。いくら肉体が結婚していても心が結ばれていなければ本当の結婚ではないことは分かるだろう。エバは霊的にルシファーのものになった。そのエバを使って悪魔はアダムを今度は肉体的に誘惑した。この結婚を通して人間は肉体も悪魔のものになってしまった。
では私の場合について説明しよう。私は生まれた時から父に所属している。私が全女性に対して真理を教え、真実の愛を教え、更に悪魔から殺すと脅されてもひるまないほどの決意をさせることに成功すれば、どんな女性も私を愛し、私のもとに来たくなるだろう。その時その女性が、私と同じ心を持てばその女性は私の霊的妻となり私のものとなる。つまりその女性は父のもとへ帰ることができるのだ。ガブリエル、お前は女性がたくさんいるのにどのようにして妻にするのですかと聞いたが、たくさんいるのは女性だけではない。男性もたくさんいるだろう。彼らの所有権も父のもとへ返さなければならない。霊的に私の妻となって父のもとへ帰った女性は、今度は肉体のある男性に真理と愛を注いで、相手が「死んでもこの女性と結婚したい」と思うところまで導かなくてはならない。その時初めて男性は肉体までも私の父の所有となれるのだ。結局間違った結婚で親子が狂ってしまった人間は、正しい結婚を通して父のもとへ帰るしかないことが分かるだろう。私のもとへ帰らないままの結婚は、悪魔の結婚となり、その子供は相変わらず悪魔のものとなってしまう。私と女性の霊的な結婚、その後の女性と男性の具体的な結婚を通して結婚における再現清算の公式が満たされることになる。ここまでくれば男性も女性も神様の所有になっているから、その結婚も、そこから生まれてくる子供も神様の所有となれるだろう。その時初めて人間は、悪魔の子つまり僕の位置から神の子という本来の位置へ帰ることができるのだ。一度で分からなければ何度か私の説明を思い起こしてみるんだね。」
イエスは神様に決意を告げた。
「私は必ずバプテスマのヨハネと一つとなって上層部摂理を成し遂げます。そしてあなたの喜ばれる正しい結婚を成就して見せます。全ての人を地獄から解放し、嫉妬も、ねたみも、復讐もない世界を作ります。あなたの喜ばれる家庭を作り、民族を作り、国家を作り、世界を作ります。この世にも霊界にも天国を作ります。どうか心配しないで下さい。」
つづく
