ミカエルは神様の並々ならぬ決意に圧倒されながら言った。
「ご主人様、あなたのご計画が順調に進んでいれば、この12の基
本法則で問題ありませんが、既に悪魔はあなたの純粋なる世界を、
ねたみと嫉妬と復讐心で埋め尽くしてしまいました。ゼロからの出
発ではなくマイナスからの出発をしなければなりません。その点に
ついてご指導下さい。」
神様は言われた。
「その通りだ。まずマイナスから如何に脱却し、ゼロ地点に帰るか
が第一の問題となる。私はあくまでも原則に基づいて宇宙を創造し
た。宇宙再建もまた原則に基づいて行われる。
もともとの原則を確認するため、私の創造のプロセスを時間を追っ
て分析してみることにしよう。
宇宙創造以前は私一人だった。当然、時間・空間の概念そのものが
存在しなかった。時空を超えた私の業を手伝うために、まず時空を
超越した霊界と、そこに住む天使を創造した。それがお前達であっ
た。お前達は私の宇宙創造、つまりHOWの全てを手伝う使命が
あった。根源唯一の法則に外れないようにするため、天使の代表を
定めた。それがルシファーだ。その後、宇宙創造の第一歩、ビッグ
バンが始まった。この瞬間をHOWゼロ位置という。人間を迎える
準備が完了した瞬間をHOW99と呼ぶ。その上でWHY代表の人間
と一致し、私のトライアングルは完成する。WHYはHOW100と
言えることになる。
ところが、せっかく準備した宇宙は完全に悪魔のものとなった。何
故ならHOWの総責任者、ルシファーが悪魔となったからだ。悪の
宇宙が存在するのみとなった。それだけではない。今から生み増え
るであろう人類はそのまま悪の天使となる。」
ミカエルが突然口を挟んだ。
「ごっ、ご主人様、今何とおっしゃいましたか。人間が悪の天使だ
なんて初耳です。天使は霊界にいて時空を超越して、あなたの手伝
い役だと言われたばかりではありませんか。人間は人間だと思いま
すが、どうして悪の天使になるのですか。」
神様は続けられた。
「人間は、本来私の子として創造した。つまり私と同格の価値を
持っている。トライアングルの法則から説明すれば水平移動の位置
にある。しかし考えてみなさい。それはあくまでも私を中心とした
場合のことである。使命完成を成し遂げて、私と一体となっていれ
ば公式通りの結果として私の子になれたはずである。しかしアダム
とエバは私の言葉を無視してルシファーを受け入れてしまった。そ
のルシファーはかつての従順な天使ではない。宇宙の秩序を無視し
た悪の天使となっている。何度も言っているように原則は原則だ。
悪の天使悪魔のものとなったアダムとエバが結婚すれば、
それは悪魔の目的に基づく結婚となる。そしてそこから生まれた子
供は悪魔の子となる。子供は親の位置の水平移動となる。結局、人
間は悪の天使の水平移動した存在として立つしか道がない。
トライアングルの原則に従って、今や人間は悪の天使となった。私
が与えた創造者として立つ特別な権限を、アダムとエバはルシ
ファーに渡してしまった。悪魔はそれを根拠として私に対抗しこの
世の神となり、私をないがしろにしている。」
ミカエルは言った。
「もともと悪の天使世界はありませんでした。しかし全てのものは
今や悪に染まっています。あなたがもともと持っておられる創造者
としての所有権はそのまま残っているにしても、人間に与えた創造
の権限は全て悪魔が握ってます。根源唯一の法則によって、究極の
根源は必ず一つと定められた状態は今や維持されていません。全て
があなたと悪魔の二人の所有者を持つことになっています。あなた
は法則から外れた如何なる方法も用いないと明言されました。
まずこの困難な状況をどのように打開されるおつもりですか。」
神様は言われた。
「私は絶対的善である。悪魔とは全く関係がない。従って悪魔に所
有権のあるものを、私のものとして用いることはできない。そこで
善と悪は必ず分ける。如何なる場合でも、私と悪魔両方の所有権が
ある場合には、まず悪魔の部分だけを切り離して悪魔に与える。
その代わり残った部分は完全に私のものとなる。悪魔のものは悪魔
だけを主人とするようになり、私のものは私だけが主人となる。こ
のことによって根源唯一の法則が完全に満たされる。このように善
と悪を完全に分けることを善悪分立の公式と呼ぶ。これは新しく造
られた法則ではない。法則とは宇宙創造以前に定められたものでな
ければならないからだ。つまり善悪分立の公式は、根源唯一の法則
が悪に染まった世界に応用された二次的なものといえる。また、私
の計画は摂理と呼ばれるが、私の摂理は必ずこの公式に従って進め
られることを忘れてはいけない。その他の重要な公式についてはま
た説明しよう。」
ミカエルは言った。
「あくまでも創造の基本法則にのっとった方法であなたの摂理は進
められるのですね。よく分かりました。具体的なことについて更に
教えて下さい。」
つづく
