浅蜊のパスタ | Ta助の厨房

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料理人 Ta助が
真の「食」を求める旅録

◆Vongole Bianco(ボンゴレビアンコ)とタイトルすればいいものを・・・種々の葛藤は常でございます。


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  ◆イタリア語の vongole(ボンゴレ)は、マルスダレガイ科の二枚貝(vongol)の複数形。

   すなはち、マルスダレガイ科の二枚貝全体の総称であり、アサリだけのことを言うわけではない。

   英語クラムチャウダーのClam(クラム)も同様であり、Common orient clam(ハマグリ)   

   Japanese littleneck Manila clam(アサリ)とクラム違いであり、クラム仲間でもある。

   アサリやハマグリの使用頻度が高いので、これが常態化しているに過ぎない。


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  ◆ボンゴレビアンコの最大の難しさは、作り手が酒蒸してふたを開けた時の蒸気と香りの誘惑に

   勝てるかどうかであろう。パスタに絡める必要性に疑問を感じたとき、食卓には酒蒸しが並ぶ。

  
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  【 Vongole Bianco 】


  【 材料 】2人前)

  ・Barilla No.3・・・160g (やや細いものの方が合わせやすいと感じるので、これを選んだ。

                  1.0mm以下のパスタと相性が良いと思うが、そこは好みで。)

  ・アサリ・・・200g

  ・A( ・白ワイン・・・100cc ・水・・・100cc ・バター・・・20g ・ニンニク・・・1片 )


  ・パセリ・・・1本

  ・B( ・白ワイン・・・20cc ・バター・・・10g )


  【 下処理 】

  ・アサリは砂抜きを済ませ、洗った後1時間ほど常温日陰に置く。(前日までの記事参照。)  

  ・パセリはみじんに切り、ニンニクは皮を剥き、芯を抜いてスライスしておく。



  【 アサリに火を通す 】  
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  ①Aより、スライスしたニンニクをバターでシュエし香りを立てる。

   アサリ、白ワイン、水、軽く白胡椒を加え蓋をし、沸騰まで強火、沸騰したらやや火を弱める。


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  ②約5分で殻が開く。自然に開くまで待ち、開いたものから取りだし、

   殻の模様がきれいなものを飾り用に、みをつけたままいくつか残し、

   残りは熱くて触れないようであれば、冷めてから身を外しておく。

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  ③煮汁はペーパーで漉す。

  【 パスタを茹で、ソースを仕上げていく 】
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  ④パスタの塩加減は、アサリの身と、煮汁の味加減を見て調節する。
   1.4mmのパスタで5分程度。やや硬めのアルデンテに茹で上げる。

 
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  ⑤③で漉した煮汁とBの白ワインを加え、沸騰させ煮詰めていく。  

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  ⑥⑤が煮詰まったら、バターを加え、塩加減をパスタの茹で汁で調節する。

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  ⑦⑥に茹で上がったパスタ、アサリのむき身を加え、ソースと絡め、

   最後に殻つきのアサリ、刻んだパセリを加える。


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  ⑧盛り付け、殻つきアサリをアクセントに置く。


  Pointは、何といっても浅蜊の塩加減の把握にあろう。

  むき身と、煮汁の味を見て、ソースの塩気を加減する。

  ⑤の段階でソースが必要以上に塩辛いと感じた場合は、ソースを減らし茹で汁を増やすなど

  対応してやることが欠かせない。これもまたレシピは一律ではない所以の一つであろう。

  












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