岩手県政―「四分五裂の時代」から「結集の時代」へ 2015/09/20 | 岩手県知事・たっそ(達増)拓也ブログ

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岩手県政―「四分五裂の時代」から「結集の時代」へ

 

 9月17日、岩手県議会の新しい議長・副議長が決まりました。生活、民主の公認・推薦議員、社民の推薦議員、無所属議員の結集である第1会派「改革岩手」の田村誠議員(民主公認)が議長。無所属5人の第4会派、「創成いわて」の工藤大輔議員が副議長です。

 

 岩手県知事選挙は、「希望郷いわてを実現する会」の結集を得て、民主、維新、共産、社民、生活5党の支持・支援を背景に、私の無投票当選という結果となりました。岩手県議会議員選挙も、「希望郷いわてを実現する会」の議員が多く参加する「改革岩手」が第1会派となり、議長も出す結果となりました。

 

 3年前の民主党分裂によって、岩手県政は四分五裂の時代になりました。その構図の中で、2年前の県議会議長選挙では、自民党会派から議長が、会派「いわて県民クラブ」から副議長がそれぞれ選ばれ、その両会派が平野達男氏の知事選擁立を目指して激しく活動する展開となりました。

 

 平野知事を誕生させ、その支持勢力が県議会の主導権を握る、という2~3年越しのビジョンが県民の支持を得られるか、ということが今年の知事選・県議選で問われる形だったのですが、結果として、そのビジョンのようにはなりませんでした。

 

 四分五裂から結集へ、という動きが、県民の皆さんの支持を得て、今回のような結果となったと思われます。また、この結集は、何党であれ自由に結集可能であり、無所属でもよい、すなわち無党派でも結集可能という開かれた結集であるところが、大きな可能性につながっています。一方、「希望マニフェスト」に代表されるような明瞭な理念・政策も示されているので、応援していただくのにも、力を込めやすいのではないかと思います。

 

 知事が続投、という一方で、県政界の構造が大きく変化した、この夏の知事選・県議選でした。その他に変わらないものは、東日本大震災からの復興の必要性、人口減少対策と地域振興を組み合わせた「ふるさと振興」の必要性、そして、政治の「改革」を志向する岩手県民の民意、だと思います。

(終)