退却を始めた天下の軍勢 2015/08/10 | 岩手県知事・たっそ(達増)拓也ブログ

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退却を始めた天下の軍勢

 

岩手県知事選挙の情勢調査の結果が、ダブルスコア以上の大差であったため、安保関連法案への影響を恐れた安倍首相が、平野氏立候補断念を働きかけている・・・このような記事は、83()頃から夕刊紙や雑誌に掲載され、インターネット上で拡散していました。「仮病」で立候補断念、という案も浮上しているとの内容もありました。

 

そのような中で、87()、実際に出馬断念の記者会見が行われました。ある新聞は、安倍首相から平野氏に電話で話があった、と報じており、「退却」という総理大臣の意向は、「退却」の「決断」へと明確化したのでした。

 

すでに、事務所開きや総決起集会も華々しく行った後での出馬断念という、算を乱した退却を決断せざるを得ないほどの情勢調査の結果とは、どのような数字だったのか。雑誌やインターネット上では、「達増48.6%、平野21.5%」という数字が拡散しています。

 

これだけの大差がついているとすれば、「達増県政での復興をさらに進め、希望郷いわての実現を目指そう」という、県民党的な結集が実現したからといえるでしょう。いわゆる野党結集の成功です。この結集が、安保関連法案に反対する全国の皆さんの思いともつながって、総理大臣に退却を決断させたのだと思います。

 

岩手と中央権力との歴史をひもとけば、アテルイ、奥州藤原氏、幕末・戊辰戦争などがあります。今回の知事選で天下の軍勢を岩手に迎え入れ、地元の力を結集して撃ち破り、岩手の改革の強い意志を知らしめたい!と念じていたのですが、天下の軍勢は退却を始めてしまいました。ならばよし!です。先人の業績と、先人の夢をしっかりと受け継ぎ、「希望郷いわて」を実現する戦いを、正々堂々と進めていきましょう!

 

(終)