私には、幼い頃から

 

【失敗して恥をかいてはいけない】

というマイルールがあった。

 

私にとって

 

「それ間違ってるよ」

 

と指摘されるのは

死んじゃうことと同義だし、

 

「もっとこうしたらいいのに」

というアドバイスは、

 

私という存在に対する全否定としか

捉えられなかった。

 

だから自分の存在を守るために、

 

私はいつも自分自身に
失敗を許さなかったし、

 

どんなことでも

 

最初から完璧にできることを
自分に強要して生きてきた。

 

 

そうして生きていると、

やっぱり人って器用になるようで。

 

私はよく上司や周りの人に

褒められた。

 

そして褒められるたびに、

 

「私はできる子」

という自己肯定を強めていった。

 

ただ、

その自己肯定は

 

”出来る私しか許さない”

 

という実は嘘っぱちのもの。

 

いつか私が

たった一度でも失敗したり

 

恥をかいたらすぐ、

 

どこかへ吹き飛んでしまいそうな

ぺらぺらな自己肯定だった。

 

薄々気づいてたけど、

 

そうしてでも積み上げた

偽りの自信すら失ったら

 

私の心は今度こそ

折れちゃいそうだった。

 

だからこそ、

 

私は失敗や恥を

とにかく避け続けてきた。

 

 

 

ただ、

そんな私も最近ようやく

 

【恥をかいてはいけない】

というマイルールを

 

破れるようになってきた。

 

 

キッカケは本当に偶然。

 

ただ予期せぬ事態に

 

たまたまそうなってしまった

だけなのだけれど…

 

なんとこの前、

 

うっかり恥をかいて

しまったのだ。

 

 

恥ずかしすぎるので

内容は伏せるけれど(笑)、

 

 

そうして何年振りかに

恥をかいた私は、

 

ようやく

 

恥はかいても死なない

 

ということに気づいた…!

 

当たり前のことなんだけど、

 

私にとっては

天地がひっくり返るほどの衝撃だった。

 

しかも実際に恥をかいてみたら

なんてことない。

 

誰も笑わないどころか、

 

むしろ目の前の仲間は

心を震わせてくれたように思う。

 

このうっかり体験こそが、

 

自分の中の「恥=死ぬ!」

という思い込みを崩してくれた。

 

 

 

そうして

恥をかいても案外大丈夫。

 

と知ってから、

 

恥に対する恐れは

だんだん小さくなっていった。

 

ただ、

 

「恥をかいちゃダメ!」

という自分は今も存在するから、

 

新しいことに挑戦したいときなど、

まだまだ足を引っ張ってくることがある。

 

そんな時、

最近私がしていることは、

 

俯瞰して自分を見てみる

ということだ。

 

言葉にすると難しそうだけど、

やってることは本当に単純。

 

ただ地球の外まで引いて

自分を客観的にとらえてみる、

 

というだけ。

 

私の場合、プライドが

邪魔してくる時はたいてい

 

主観でしか目の前のことを

見ていない事が多い。

 

そして主観のうちは、

 

「私というこだわり」から

抜け出すことができない。

 

だからこそ、

いったん自分から離れてみる。

 

 

ひろーい地球の上にいる私。

 

それは無数にある生き物の中の、

ほんの小さな小さな生命に過ぎない…

 

 

という事実を考えてみると、

 

まるで私って蟻みたい!

 

と思えてくる(笑)

 

そして、

ここで想像してみてほしい。

 

もし道端にいる蟻が、

 

「私、恥かいちゃったの…」

と落ち込んでいたら、

 

貴方はどう思う?

 

私の場合は、

 

「そんなん、

どうでもええやから

幸せに生きろよ!」

 

と声をかけてあげたくなる。

 

人類だって、

地球規模で考えたら同じだ。

 

その程度の

ちっぽけな存在にすぎない。

 

だから有名になることや

恥をかくことなんて、

 

本当にどうでもいいこと。

 

そう思うと、

勇気が湧いてくる。

 

 

 

うっかり恥をかき、

 

「恥かいても死なへん!」

と当たり前のことに気づいた私は

 

恥をかきそうなら

「蟻んこ作戦」で、

 

最近は恥やプライドを

乗り越えられるようになってきた。

 

そうするとまた

気づいたことがあって、

 

それは

 

恥をかいちゃう方が、

失敗を許さない生き方よりも

 

はるかに楽

 

ということだった!

 

1年前まで

 

「この世は生きづらいなぁ…」

「私ばっかり不幸だなぁ…」

 

なんて嘆いてたけど、

 

そうしてた犯人は私だったんだと、

つくづく思った。