IS(イスラム国)へ 米国防総省が「紙爆弾」を投下 |         きんぱこ(^^)v  

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      砂坂を這う蟻  たそがれきんのすけ

【アメリカ 紙爆弾投下】


Amy Millerさんの記事を読んでいました。

先週の木曜日にこんなチラシ(リーフレット)がばらまかれたのです。

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(一応小っちゃくしておきます)

このリーフレットの意味は、「もしダーイッシュに入ったら、あなたはひき肉にされてしまうでしょう。それはあなたの健康にはよろしくないですよ
(The message of this leaflet is, if you allow yourself to be recruited by Daesh, you will find yourself in a meat grinder. And it’s not beneficial to your health)


Daeshはダーイッシュと呼んで、つまりISISのことです。
a meat grinderはミートグラインダーと呼んで、ひき肉のことだって。


このチラシはISではなく、アメリカの国防総省が作ったチラシみたいですね。


先週の木曜日に、ISの首都と勝手に決められているシリアのラッカに一機のF-15を飛ばして、上空から6万枚のチラシをばらまいたのだそうです。

記事の内容は、ISさんはソーシャルネットワークなどを使ってメンバーを取りこんだり(リクルートをしたり)、宣伝したりするのがうまいですね。

と言ってISの広報・宣伝活動には一応の敬意を払っていますが、本当はこんなところだから怖いですよという感じでこのビラをばらまいたみたいです。


【最近のIS】

最近のIS(イスラム国)は、イラクではイラク軍の一斉攻撃で拠点のティクリートなどを攻められており、シリアのラッカでも活動が不明確になっています。


その反面、エジプトやリビア、先日のチュニジアやエチオピアなどで公開処刑が行われるようになってきていて、中心勢力が中東からアフリカ北部に変わってきているような気がしますね。


それに伴って、ISはやたらとキリスト教徒を邪険にしますから、アフリカのキリスト教徒がヨーロッパに近いチュニジアやモロッコからボートピープルとなって、わんさかと逃げ初めて、途中で何隻も遭難している様子がニュースになっています。


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(どう見ても、乗りすぎやん・・・絶対に沈むって・・・)

昨年からISについて、時間があれば追いかけていますが、ISは弱い相手や弱いところ、セキュリティーホールに対して徹底的に攻撃を仕掛けています。


中東では相手を攻撃して、そこにある武器弾薬を奪って、それを使って先に進むというやり方です。


しかし、アフリカに勢力が移動してからは、なんだか支離滅裂でまとまりがなく、ゲリラ化していますね


つまり、アフガニスタンのようにゲリラ化すると、攻めるほうは目標がわからなくなるので攻められないということです。


ISは存続の長期化を狙っているものと思われます


しかし、逆に資金源に乏しくなってくるでしょう。


アフリカでは油田があるリビアの攻防が存続のカギになることは間違いないですよ。


さて、冒頭の紙爆弾・・・・果たして効果はあるのでしょうか。


それにしても、ISの広報が作ってばらまくビデオや画像のレベルの高さ。

音楽もゴスペル風の素朴なものですが、ISメンバーはデザイナーやアーティストばかりがいるのではないかと思ってしまうくらいです。



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などなど。