極悪がんぼが最低視聴率だったわけ
例によって私の勝手な想像で書いておりますが
私が大好きな月9のドラマ「極悪がんぼ」。
原作は東風 孝広(こち たかひろ)さん、田島 隆(たじま たかし)さんの従兄弟コンビで「カバチタレ」で有名になりました。
カバチも極悪も広島を舞台にして行政書士である田島さんの経験などを元に書かれているのだと思います。
2001年の「カバチタレ」が視聴率で20%弱を記録しているにもかかわらずこのドラマが前回は8%を切って月9のワースト記録らしいのですが、どうしてなのでしょう。
①借金に疲れた人が見るとため息が出る。
長引く不況で借金に負われながら生きている人の気力が萎えてきている。
昔は借金を持って事業をすることは美徳だった。それが張りとなって大成するということで。
しかし、長引く不況で長距離走のようになって、気迫十分だった債務者たちも歳を食って気力が萎えて来だした。
実は今は、倒産の中でもきれいに倒産するのが流行っているらしい。(きれいに倒産って変ですけどね、借金せずに店や会社を閉める。これって倒産ではないかも・・・)
逆の見方で言うならばそれだけ借金という言葉が嫌いなわけじゃないですか。そんな時代になってきているのですよ。
そんななかで、「がんぼ」のように地上げや借金のドラマを見ると、疲れるだけで昔のようには笑っていられなくなってきた。
②改正暴力団新法の影響?
改正暴力団新法に気を使い、ドラマに臨場感がなくなってきた。
そして今の暴力団がやろうとしていることは組織の企業化ですから、ちょっと洒落にならない部分を感じます。
③ドラマの視点がぶれて来た。
ただやくざものや事件の流れを描写するだけなら視聴者は興味が無いだろう。
このドラマは何を求めてどういうストーリーになってゆくのだろうというストーリー的緊張感が出ていない。
④尾野真千子の演技が迫力あるもはたして主演がそれでいいか
尾野真千子はまじめにやっているし演技に思い切りがあって迫力もあります。しかし周りはやさしい。
もともとやくざ映画に出ていた助演俳優のみなさんは歳を食ったのか妙にやさしい。
(はや3年)
尾野真千子にだんだん迫力が出てストーリーとしてはだんだん主演ががんぼたれになってゆく様を描いているドラマになってしまっていないか。
本当は尾野真千子がだんだんガンボになってゆくほうが現実的なのだけれど、それで視聴者になにを伝えることになるのだろうと思ってしまった。
この漫画については原作と離れてもかまわないと思う
尾野真千子はどうなるの?・・・そのままガンボタレになるの?・・・なんやそうなんか・・・それとも、何か絶体絶命になったときに核戦争が始まって無茶苦茶になるとか・・・。オーナーに気に入られ遺産を全て手に入れて、貧しい人を助ける月光仮面になったとか。(石川五右衛門でもいいよ)
原作の場合は、主人公がどんどんガンボになってゆくわけですが、小野真千子はやはり人の心をもって何かをするという形にしないといけないかもしれません。
テレビでドラマをする限りは、主人公などに対して、この人はこれからどうなって行くのか?という部分が大事かと感じます。
(漫画の世界では原作もそうだろうけどアウトローに突っ走るけれど、どこか人間味を感じるという流れですよね)
そしてテレビの場合は、その結末は現実にあわせるよりも見る人に元気を与えるような形に持ってゆかないと厳しいのではないでしょうか。
いずれにしても
ワーストならワーストで徹底的なほうが良いけどね、それはそれでずっと残るし。
・・・とおもいました。
今晩も楽しみの「極悪がんぼ」です(^^)