2014年11月24日に対馬の梅林寺から、市が指定した有形文化財の仏像や経典50点ほどが盗まれた事件で、報道ステーションでキャスターの古館さんが言ってことに反発が出ていますね。
まず逮捕された韓国人は、これはいくら元々は半島のものだったと主張しても通用はしないでしょう。正式な筋から申し出て話し合うのならわかりますが、これだと個人が勝手な理屈で言った言い訳にしかならないですし、供述では転売して儲けようとしていた意思表示がみうけられたそうなので、この逮捕に同情の余地はないかと思います。
寺の住職は「身がはがされる気持ち」というのは正直な感想でしょうね。
もともとはどこかから持ってこられたものであろうがなかろうが、代々伝わってきた仏像を守って後世に引き継ぐという使命がこの住職さんにはあったはずです。
それが仏像ではなくて、たとえば「石」だったとしても気持ちは同じではなかったのかなと思います。
古館さんは、私よりはるかに仏教のことはご存知でしょう。仏教の教えには物欲にとらわれないということはあるでしょう。
けれどもこれは、対馬の住職に対して言ったのか、盗んだ窃盗犯（こちらにも自称住職がいた）に言ったのかよくわかりませんが、古館さんは宗教の教えで説明したことが間違いだった。
盗むほうも盗まれるほうも宗教と関係があったからだと思いますが、それ以前に仏像であれなんであれ窃盗はだめですよ。
古館さんは、説明に不足があってさらに仏教の教えを言ったものだから「それならば盗まれ放題になるではないか」とは私も感じたことでした。
事のついでに、先日高倉健さんが亡くなられ、そのニュースが各局で報道されました。
朝日放送の報ステでもニュースになりましたが、なんだか学生運動やら革命やら、実際の健さんはそんな時代の歳の人ではないのに関係のないような報道をやっていて、嫌な感じだったような記憶があります。
朝日放送も朝日新聞と変わらないのかなぁ。
最近はすっかり朝日新聞は読まなくなって、朝日放送も映画以外はほとんど見ることがなくなりましたが、仕方がないでしょうね。
そうそう。今回、私がこの記事を書いた目的は、仏教は偶像崇拝だよねということです。
今話題になっているイスラム国（ISIS,ISIL)などのイスラム教は偶像崇拝ではないので仏教の遺産を簡単に壊してしまいますよね。
イスラム教は偶像崇拝ではないというより、偶像崇拝を禁止している宗教です。
イスラム教徒（モスレム）が徹底的に偶像崇拝を禁止しているわけではなくて、ふつうは他宗教のものは無視して壊したりしないのですが、イスラム過激派の場合は別で、シャリーア（イスラム法）なども含めて考え方や解釈が極端ですし、世界から注目されたい意味もあったでしょうから破壊行動に出てしまったみたいです。
有名なのがご存知バーミヤンの大石像。
アフガニスタンの過激派組織タリバンが、あのウサマ・ビン・ラディン（故人）の影響を受け始めた２００１年の3月2日、世界中が反対する中でバーミヤンの石仏２体を爆破して潰してしまいました。
日本だって反対して、石仏を移動させようとか石仏を見えないように隠そうとかいろんな提案をしてタリバンに交渉しています。
この破壊行為は世界中で放映されたので有名な話で、わたしもテレビで見ながらの感想は「あ～～～あぁ・・・・」でした。
この後もいろいろと話題になって、この年はアフガンの大干ばつもあって、数万人が飢え死にしましたが、「数万人が飢え死にしているというのに、世界はたった２体の石仏のことしか考えていない！この石仏は破壊されたのではなく屈辱で崩れ落ちたのだ」という話に賛同する人が多かったとか。
けれども正直腹はそんなに立たなかったのは、バーミヤンの石仏自体が私とほとんど関係がなかったからかもしれません。
大切な世界遺産を守る！という意味では腹がたちましたよ。
けどバーミヤンより対馬の仏像の強盗のほうが腹が立ったかもしれません（＾＾；）
しかし、今回の対馬の仏像を盗んだのはべつにモスレム（イスラム教徒）でもなく、たぶん同じ仏教徒のようです。
同情的にとらえると、今の韓国経済がとても厳しい状況の中で生きるためにこういう事件が起きたのか・・・とも考えられますが、どう同情してみても他国にまで侵入して盗むというのは迷惑この上ない話だし、バーミヤンの石仏の時のような宗教の違いによる「あきらめ」のような気持ちが起こるはずもなく、そんななかで宗教の教えを持ち出してしまった古館さんのトークは失敗だったのでしょうね・・きっと。
生放送は大変ですね。
仮に古館さんがこの件で報ステ降板となっても、本人はほっとするでしょうね。
十分稼いだし、生放送を毎日続けるのは大変でしょうし。
古館さんと言えばカーレース（Ｆ１）でしたが、報ステは久米さんから古館さんへと、よく続いているとおもいます。