私がやっていた仕事の山がやっとのことで越えました。
まだ遅れている本番が待っていますが、とりあえず一安心。
しかし、いつも思いますがここで少し気が抜けるのです。どうしても。
まだ本番もまだだし、この間に溜まっていた仕事を捌いてゆかなければだめなのに、この時が一番精神的につらいかもしれません。
山を登る時は死にもの狂いになれますが、超えたあとが一番苦しいかもしれませんね。
サッカーでも点を入れられた後に点を取られやすいのもそうでしょうし、どんなことにでも言えると思います。
2013年5月23日、80歳の三浦雄一郎さんがエベレストの登頂に成功しました。
凄いことですね。
私の母も80歳。裏山にゆっくり上るのは私より得意だけれどもエベレストは、と考えると三浦先生がいかに化け物かスーパーマンかがわかる気がします。
画像の旗の左下にクラーク高校 とあります。
私は以前、非常勤ながら三浦先生が校長を務めるクラーク国際記念高等学校の奈良キャンパス (関西文化芸術学院 )でコンピューターグラフィックの講師を数年やっていたこともあり、なんだかとてもうれしい気持ちを持っています。
どちらかと言えば受験戦争にはついてゆけなかったりゆかなかったりする生徒を、「がんばれ」と例えば芸術やパソコンなども交えてやる気を出させてゆくことが目標の学校ですが、私はこの精神は好きでしたし、ちょっと違う世界を見せたり教えることによってその子が未来を見て生きれるようになってくれると、とてもうれしく思うような仕事でした。
もちろん落ちこぼれだけではなくて普通の生徒もたくさんおり、卒業して頑張っている人も沢山います。
頭が良くて要領が良い人は勝手に生きてゆくだろうし、正直あまり興味はでないのですが
何かに打ちのめされたり抑圧されたり、何となく問題意識や目標を見つけられない人を見ると、ちょっときっかけを与えてあげられたらその生徒は前を見て頑張れないだろうか、と思ってしまいます。
以前から言っていますが、子供は親を選べない。その子がどんな環境に生まれ来るかは神のみぞ知ることであって、その子には何の責任もないわけです。
いろんな家庭環境や事故事件などで、いや、そんなことが無くても、何となく生きて来てしまっている子供でもそうでしょうが、生きる希望や目標を無くした子供、幸せを近くでただ眺めることしかできない子供などを、何かをきっかけにして自分で幸せを掴める人間になってほしいと思って教えていました。
一人一人の人生を私が何とかしてあげようなどと言う穿った気持ちまでは勿論ありませんが、人はちょっとした事を知った時、ちょっとしたものを見た時、ちょっとした感動を受けた時などに急に頑張れるようになるものだと思うのです。
それを何となく気づかせてやる。
クラークの先生方もそんな気持ちで生徒を見ていると思います。
三浦先生は勿論高校のみならず、日本、世界に対して物凄い勇気を与えられたのではないでしょうか。
学校の先生は、「今でしょ」と言いながら東大合格に導く先生も大変でしょうが、殆どの生徒は東大に行くわけではなく社会に出て悩むわけですから、何か目標に向かって頑張るという事の大切さを出来るだけ沢山の生徒に教えてあげてほしいですね。
下山とその後の三浦先生の健康を心配しますが、三浦先生の登頂で老若男女問わず沢山の人が勇気を授かった。80歳でこんなことが出来るのか・・・私もたそがれずに頑張らねば
三浦先生はクラークの校長にふさわしい人ですね。
勇気をいただき、ありがとうございます。まだまだお元気で頑張られることをお祈り致します。