【関西の工務店事情】
現在、東北被災地では5月末時点で17000戸を超える仮設住宅が建てられています。
しかしその数は予定より少なく、被災者がなかなか仮設住宅には入れない状態が続いていますね。
その仮設住宅はといえば、テレビで見る限りプレハブではなく木造の住宅が目につきます。
それはそれでよいのですが、震災後、関西ではこんなことがありました。
3.11震災の3日後に、私知る限り京都大阪の建築資材で特にべニア板などの木材が一斉に市場から消えたそうです。
そのために、建築中で資材を確保していた物件以外の新規受注やリフォームが全くできなくなったらしい。
中小の工務店は、小さな修理仕事はあるものの、新築やリフォームの仕事が一斉に出来なくなった。つまり仕事が無くなった。
どうやら震災後の仮設住宅などと睨んで、誰かが流通を一斉に止めたみたいですね。
そのおかげで、中小工務店は従業員をほかの会社に臨時で雇い入れてもらいつつ、建築士を持っている人は、一日2万円~3万円で東北被災地に出向いて土地家屋の調査や仮設住宅の建築作業に「出稼ぎ」に出るしかないそうです。
一日2,3万円ならいいじゃないか・・・などと思いますが、建築士を持っている人は大概社長さんでしょうから、対象自ら遠征に行って、地元のサポートはどうするとか、自分ひとりなら問題ないが従業員をどうすればいいかとか、なかなか頭が痛いのだそうです。
4月から二週間、一ケ月単位でたくさんの建築士の方々が「出稼ぎ」に行っている現状で仮設住宅の建設が進んでいるということも分かってもらいたいなと思って書きました。
倒産も増えているとか。
こんな場合の緊急融資や補助金などの対策はできているのでしょうかね。
小さな会社組織であっても社長が前線に行って仕事をするパターンは組織としては非常にまずい状態ですね。
なんとか被災地だけでなく、支援チームもなんとか乗り切ってほしいですね。
【地震グラフ】
新潟県が急に騒がしくなって、地震の数が多くなりました。
新潟県は直下型なので規模が小さくても危険です。