カオルちゃんも岸和田少年愚連隊も暴やんとちゃうで。大阪言うてもいろんな言葉あるで。 |         きんぱこ(^^)v  

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岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説


 最近、レンタルDVDショップに行っても、岸和田少年愚連隊のDVDを見つけることが、難しくなってきた。

岸和田少年愚連隊言うたら、なんちゅうか、昔のボーヤンつまり暴走族の物語を想像してしまうやろうけど、中身は全然違います。(ぼっ・・・ボーヤンやて・・・・)あせる

 岸和田いうとこは、大阪の南部にある大阪府岸和田市ですけど、堺市から岸和田市までの一帯を「岸和田」と思っている人は多いと思います。とくに大阪以外の人から見ればそうでしょうねぇ。目


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 この辺りは、太古の昔、応神天皇や仁徳天皇の墓があることでもわかるように、日本の原点とでも言えるような場所なんです。
 今の大阪市は、大阪城から四天王寺(天王寺)までの小さな丘陵以外は沼地や海やったので歴史的には比較的新しいです。


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 そういうわけかどうかはわかりませんが、堺市から岸和田市にかけての人間の気質は、たぶん日本全体で見たら変わってるし、大阪のなかでも独特やと思います。

 皆さんがテレビなどで聞いている大阪弁というのは、今の大阪市が中心となっている方言を聞いているわけです。

 たとえば


 共通語では
「何を言っているの」
 は、大阪では
「何言うてんねん」
 ですよね。

 けれども堺や岸和田では
「何言うちょいや」
 と言う感じになってきます。


 余談ですが、これが和歌山に行くほど、語尾に「」が付いてくる。


 共通語で
「一緒に行こうよ」
 が、大阪では
「一緒に行こか」とか
「一緒に行こや」
 になって、和歌山では
「一緒に行こら」とか
「連れもって行こら」
 になってくるみたいです。

 和歌山の友人と初めて話した時、やたらと語尾に「ら」が付くのが気になっておかしくって、
「何で最後に『ら』を付けんねん?」
 と何度も聞いたものです。(笑)
 そうは言っても和歌山の友人からみれば、生まれてずっと当たり前のようにしゃべって来た言葉なので聞かれるほうが不思議に思っていたでしょう。


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(小林 稔侍さんのカオルちゃん)



 余談ついでに京都弁も、皆さんがよく聞くのは女性的な京都弁。男性は全然ちがいます。


 共通語では
「NHKの連ドラ 見ていますか?」
 は、大阪弁では
「NHKの連ドラ 見てるか?」
 岸和田あたりでは
「NHKの連ドラ 見ちょるんか?」
 だろうけど、京都では
「NHKの連ドラ 見たはる?」
 ですよね、けれども京都の男性は
「NHKの連ドラ 見てっけ?」
 となって、やたら最後に『け』が付きます(笑)

 ちなみに、京都の北のほうに行くと
「NHKの連ドラ 見とってかぃ?」(語尾が上がります)
 となって来て、京都弁とは全然違ってきますね(^^)


 言うておきますがこれは私の勝手な主観ですのであしからず。学者の大先生方、失礼しました。
 元々京都弁だった私は語尾に「」がつくことがあり、和歌山の連れに「」を付けるな言うたらそいつが「おまえは『け』を付けるなや」と言ってくる始末で・・・。


 まあ・・・現地の人がこれを読むと
「そんなしゃべり方しちょらんって!」
 と怒るでしょうがドクロ

 これらを総称して「関西弁」と呼んでいるわけでして。


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(竹内力さんのカオルちゃん)


 さて話は岸和田
 この辺りの人はどういうわけか、粗暴な感じの割にはどこか愛嬌があるといいますか・・・。
 独特の気質なんですよね。

 

 大阪には今里(いまざと)というところがあって、ここの人も気が荒い言うか個性的なところなんですけど、ビートたけしさん主演の映画で「血と骨」言うのがありましたけど、あんな感じのおっさんが今でも時々いまして・・なんちゅうか「シャレにならん」ところがあるのですよね。

 けど岸和田はなぜか愛嬌があります。


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 だんじりだってそうですよね。

 岸和田で私の知っている人が大阪の会社に勤めていて、9月になると一カ月も会社を休むのです。
 たまにその会社に行くと、その人がいない。
「あれ、佐藤さん今日も休み?」
 初めての時は不思議に思たんです。
 佐藤さん(仮名)は別に重病にかかったわけでもなく会社の人も何も心配していません。
 もうご存じだとは思いますが、佐藤さんはだんじりの準備と練習のために休んでたのです。
「こんな休んだら、会社クビになるやろ」
 と言うと、
「ならへん」
 と自信満々に答える。
「なんでや、普通なるやろ」
 と聞き返すと
(私もお客さんなのにタメ口)
「そんな会社には行かへん」
 と平然と答える。
 どうも岸和田の人はだんじりが中心で、9月に休まれへん会社には絶対に行かんみたいです。

 今の就職難、岸和田に住む新卒者は、さぞ就職に苦労していることでしょう。


 で、岸和田言う所は、こんなとこなんですわ。
 (わっかりにくいやろーなー・・・)


 せやから、岸和田少年愚連隊は、暴走族と違いますねん

 要するにオレはこうなんや、ああなんやっちゅう輩が沢山いる処で、そんな連中の話がこのDVDの岸和田少年愚連隊なわけですわ。

 原作者の中場利一(なかばりいち)さんはあだ名が「チュンバ」ですけど、話に聞くには麻雀の「チュン」から来ているみたいです。



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  • 岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説 (2001)
  • 岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説 EPISODE-2 ロシアより愛をこめて (2001年)
  • 岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説 EPISODE-FINAL スタンド・バイ・ミー (2002年)
  • 岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説 番長足球 (2003年)
  • 岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説 妖怪地獄 (2003年)
  • 岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説 マレーの虎 (2005年)
  • 岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説 女番哀歌 スケバンエレジィ (2007年)
  • 岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説 中華街のロミオとジュリエット (2007年)


     こんだけあるはずやのに、レンタル屋で見つからへん。


     要するに、それだけの話やったんですけど・・・すんません。かお