コウノトリの里(絶滅から復活した鳥) |         きんぱこ(^^)v  

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      砂坂を這う蟻  たそがれきんのすけ

 昨日は一泊二日で兵庫県の豊岡市に出張に行ってました。


 兵庫県の北にある町で、ニュースでも結構出てきます。
 夏は最高気温の記録更新でニュースになり、一昨年は洪水でニュースになり、冬は近畿では有数の寒いところです。
 しかし、城崎温泉(きのさきおんせん)という有名な温泉があり、松葉ガニの産地でもあります。


そんな豊岡市にはとても珍しい鳥がいます。


コウノトリです



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兵庫県立コウノトリの郷公園壁紙写真


コウノトリは、IUCN(国際自然保護連合)で近いうちに絶滅する恐れのある鳥となっている世界的に希少な鳥です。
 世界でもロシアのアムール川や中国の黒龍江省にあわせて3000羽ほどしかいません。

 豊岡市にやってきて棲み付いていたコウノトリは、1971年にとうとう1羽もいなくなり日本では絶滅してしまいました。
 ここはコウノトリが日本で最後に生息していた地なんです。


 豊岡市は市をあげてコウノトリの復活に勤めています。

 自然や動物のために市町村が気を使っている所って日本にはそんなに無いはずですね。
 すばらしいと思います。


 コウノトリは鶴に似ていますがサギの仲間ですね。
 魚やカエルなどを食べるのですが鳶(とんび)のように結構な大食漢なんだそうです。

 本当は赤松の上に巣を作るのです。
 しかし、本州にはどこにでもいたコウノトリは赤松の伐採、乱獲と剥製、農薬によってとうとう絶滅してしまいました。
 もともと渡り鳥なのですが、日本の気候が合っていたのか、日本に棲み付くようになっていたのです。


 豊岡市では、住民もコウノトリに気を使って、米や野菜の栽培には農薬を極力抑えて育てています。

 だから、豊岡市で生産される米は無農薬米として売られています。


 コウノトリって鳴かないのですよ。その代わり、嘴をリズム良く噛んでカチカチっと音を鳴らします。



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兵庫県立コウノトリの郷公園壁紙写真

 

 お客さんでもある地元の人に聞きました。すると、今では120羽ほどになったそうです。


 1989年にロシアから頂いたコウノトリが生んだ卵のふ化に成功してからですから、20年でやっと120羽です。 

 

 ふ化に成功して育てたコウノトリを3年前(2005年)に始めて野生に帰したそうです


 そして2007年夏、野生に戻したコウノトリの子供が始めて巣立ちました。

 今は、豊岡市の空を元気に飛んでいます。

 がんばって生きてほしいです。


 

コウノトリ文化館と基金