ギャンブル小説外伝「ウォッカの故障」 |         きんぱこ(^^)v  

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      砂坂を這う蟻  たそがれきんのすけ

角居 勝彦調教師のコメント

「8月2日(木)の調教後、右後肢に蹄球炎が認められた。(自分は)フランスで下見中だったので、自分の目で確認が出来なかった。症状は軽く、2日くらいで治まったが、4~5日馬房から出しておらず、身体が緩んでいる状態にあり、これから無理に調教しても、検疫や輸送などで足りない部分が出てくるだろうから、中途半端な状態では行かせたくない。また、この馬には沢山のファンが期待されているなかで、凱旋門賞には挑戦ではなく勝ちに行くので、ただ出走すればよいというものではない。状態を自分で確認したうえでオーナーと協議し、昨日の夕刻に出走しないことを決定した。今後は完全に治して、国内の秋のレースに万全な状態で出走させたい。」


今年前半で、ダービーを制した女傑ウォッカが故障した。


彼女は、タダでさえきつい男女混合のダービーを勝ち抜いたにもかかわらず。


宝塚記念にまで出走させられた。


2/3 エルフィンS 1着

3/3 チューリップ賞 1着

4/8 桜花賞 2着

5/27 東京優駿 1着

6/24 宝塚記念 8着


今年に入って月に1度のペースで使われて、6/24の宝塚記念にまで


出走と発表があったときに、われわれ競馬ファンレベルの人々でさえ


「こりゃ、使いすぎとちがうんかぁ。故障するなよ・・・」


という話が飛び交った。


大阪・京都での話である。


それと同時に、「馬主の谷水雄三(京都 馬主協会会長理事)さんは


お金に困ってるから、ウォッカで取り返そうとしている」


とか


「馬主から見ると、牝馬のウォッカは、こき使うのが普通だ」


(牝馬は年に数頭しか子供を生めないが、牡馬は年に数十等に


種を付けられるから、競馬の世界も男尊女卑的な考えがきつい)


とか、噂が飛び交った。


そして、宝塚記念では、8着に敗れた。


私の周りの人はだれもウォッカを買っていなかった。


「故障するんじゃない?」


とか


「疲れが残ってるから、G1ではきついよ」


とか


「あのオーナーは馬をこき使うから、嫌いだ」


などという理由だった。


私は、よく解らないから・・・・買った。(本命ではない)


今回、こんな故障の話や噂を聞いて、悲しくなった。


オーナーも責められない。いや、責めきれない。


高いお金を出しているのだから。


角井調教師は、馬のことを考える調教師だと聞く。


JRAは、馬のローテーションについて


故障を考慮して、出馬規制のような決まりでも


つくらないと、だめなんじゃないだろうか。


昔の「ライスシャワー」のようなシーンだけは


見たくない!



これらにも関ることを


府中の荒法師さんが詳しく書いてくれています。

http://ameblo.jp/arahoshi