ギャンブル小説「とったらんかい!」--呼出-- |         きんぱこ(^^)v  

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      砂坂を這う蟻  たそがれきんのすけ

--呼出--


赤いチェリーが左リールの真ん中に止まった。

黄色の服を着た雑魚が出てきたが黄色のベルが揃わなかった。

ケンシロウがレインボウのオーラを放ち、赤い七を揃えた。

揃った時のオーラもレインボウだった。

バトルボーナスが始まった。

(これで終りか、今月の入金がなかったなぁ、追加融資を頼みにいかなあかんなぁ)

三回目
トキが出てきた。

(社長はもう金がないはずだ、どうするんだろう)

五回目
「ケン・・」
ケンシロウは倒されたがユリアが出てきた。

(しかし、三億借りるのもすごいが、一年で使いきるのもすごいなぁ)

八回目
レイが出てきてケンシロウを助けた。

(携帯の番号は知られてるから・まずいなぁ、不自然に変えるわけにもいかないなぁ)

十二回目
「ケーン」
リンが出てきてケンシロウを助けた。

(もうこんな冒険はやめよう、全うに仕事しなければ・・)

十五回目
突然ボーナスが終了した。

翌日、私の携帯に社長から電話があった。

「佐藤はん、今度の土曜に、悪いけど東京まできてくれへんか」

社長の声色には、断れない威圧があった。