ギャンブル小説「とったらんかい!」---考えろ--- |         きんぱこ(^^)v  

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      砂坂を這う蟻  たそがれきんのすけ

---考えろ---


しばらくして、
神戸の会社の男は、姿を暗ました。


専務に聞くと、夜逃げしたらしい。


その割には、社長の機嫌が悪くは無かった。


詳しくはわからない、知りたくも無かった。


私の解っている限りでは、3億の金のうち、1億は確実に誰かにむしりとられているはず。


ほぼ半年たっていたが、追加で出資された形跡はなさそうだ。


従業員や私や周りの関係に払う額が恐らく月に400万

家賃は月に40万、その他経費を入れて80万。


自分の給料におそらく月1000万

しめて半年で約1億。


ベンツや、遊びのお金(新地での接待はおそらく1回100万ほどだろうから・・)、接待などに半年で4000万富田通に2000万と考えると、残りは4000万しかないことになる。


画面の上から大きな肉の塊が落ちてきた。


青い7を揃えた。


オーラは白かった。


ダイレクトに青い7を揃えた。


バトル1回目が始まった。


(あと2,3ヶ月で詰まるかもしれないぞ・・・
富田通も作業がのらりくらりとしてきた。)


バトル2回目


(富田通がけじめをつけないと、抜けられないなぁ・・まずい)


バトル3回目


(事業計画がにせものなら、ぼちぼちシステムのことなんかどうでもよくなってきているはずだな・・・。その顔色をみて静かに離れていくか・・・。できるかどうか、自然に離れられるようにやってみるしかない。)


バトル4回目


(不自然に逃げると、サラ金上がりだ。逃げ切れるとは思えない。社長の情を利用するしかないか。逆に懐中にいながら逃げるぞ。)


バトル5回目、は、無かった。