白松が最中は美味しい。 | 伊藤修二 「黄昏シンドバッド」

伊藤修二 「黄昏シンドバッド」

 ・・・仙台市在住。東北大学経済学部卒業 放送作家(日本脚本家連盟会員)  詩集「ひとり荒野」 小説集「明日。」 「セクシードラゴンの夏」などを出版。アマゾンの「伊藤修二」から購入できます。寄せられたコメントは公開していません。フォロワーも求めていません。

白松が最中が好きである。

特に、ごま餡の最中は世界に誇れる美味しさである。

仙台の名産品はいろいろあるが、

おそらく、白松が最中を超える名産品はないと断言できる。

 

幼い頃から、白松が最中を食べて来た。

仙台に住む叔父がよく土産に持参したからだ。

当時から、ごま餡が大好きだった。

 

小学校の遠足で仙台市郊外にある白松が最中の工場に見学に行った。

工場でさんざんごちそうになったあげく、

「お父さんやお母さんにもどうぞ」と

3種類の最中セットが全員に配られた。

その時も、ごま餡だけはそっと抜き取ってから家族に渡した。

 

あんことしろ餡は、

他のメーカーでも似たような味は出せるかもしれない。

しかし、白松が最中のごま餡は絶対に作れない。

 

実は、

10年以上前に、仙台の制作会社を通して、

わたしに、白松が最中のテレビCMコピーのオファーがあった。

 

テレビ番組の台本以外にも、

多数のテレビCMも書いていたことは投稿してある。

コピーライターとしての最大の悩みは、

あまり勧められない商品のコピーを書かざるを得ない時にある。

試食用にといただいた青森県の添加物だらけの漬物。

ギャラか良心か。

結局、一度受けた仕事は断れないという理由で、

ずっとため息をつきながら、そのCMコピーを書いたこともある。

 

しかし、

この白松が最中とアイリスオーヤマの園芸用品だけは別であった。

コピーの書きがいがあるというか、

どちらも優れた商品だから、複雑な心の葛藤もなくすんなりとコピーが書けた。

 

勘違いしないで欲しい。

CMコピーを書いたから、白松が最中を絶賛しているわけではない。

仙台に来たらぜひ、食べて欲しいから書いている。

やたら情報が氾濫して、

どうでもいいものまでが仙台の名産品として紹介されている。

それではいけない。

紛れもない名産品である白松が最中を

お土産とかではなく、まず自分の舌の感動のために食べて欲しい。

 

その白松が最中のテレビCMだが、

10年以上経った今も、放送され続けている。

 

CMが公開されている

白松が最中のホームページを貼り付けておきます。

白松がモナカCM - Bing video

 

なお、

極私的に、

宮城県で一番おいしいと思う笹かまぼこは、

石巻の「粟野の笹かまぼこ」である。

東日本大震災で大きな被害を受けたが、

ようやく立ち上がり、昔ながらの味を取り戻した。

 

まもなく、3・11である。