家族の風景 | 自然のリズムで生き方をととのえる TASL(タスエル)うーさんの視点を変える話

自然のリズムで生き方をととのえる TASL(タスエル)うーさんの視点を変える話

ココロ整理陰陽師のうーさんです。オトナ女子の悩みに寄り添い、視野を広げ、カンタンに変わるヒントをお伝えします。開運干支暦、星や月、天体の大きな流れで、良い人生の波に乗って行動する人を増やしたい。そんな想いで綴っています。

おはようございます。
TASL(タスエル)浦田 健志です。

2年前の今頃、博多祇園山笠の追い山が
終わった日。僕は風水薬膳®︎の講座を
するために朝大分から福岡へ。

山笠の終わったなんとも言えない
余韻の残るところで、僕は何も知らず
住吉神社の茅の輪くぐりをして参拝。

その頃父は自分で病院に行き、
その病院から医療センターに救急搬送
されている頃だった。

父は手術室に入る前に、「健志には今日
連絡せずに後日の連絡で良いから。」
そう母に告げて手術室に入ったらしい。

僕は普通に講座を終えて、その後友人と
博多駅で夕食を食べ、ソニックに乗った。

翌日仕事があったので日帰りにしていて
実家に福岡にいるとは言っていなかった。

ソニックが折尾を過ぎた頃電話で目覚めた。

その前にも鳴っていたようだが、
疲れて寝落ちして気づかなかった。

「落ち着いて聴きなさい。」

母のただならぬ憔悴しきった声で
事の重大さを認識した。

「お父さんは緊急手術で医療センターに。
もう10時間を超えたけど、まだ出てこない。
もうダメかもしれない。。。」

「今日はこのまま帰って、明日の夜にでも
福岡に帰ってきて欲しい。そして覚悟は
しておきなさい。私は大丈夫だから。」

そう言って電話を切られたのが
もう2年前なんだと驚く。

父は17時間にも及ぶ手術に耐えて
無事生還。カラダは完全に回復したが
重たい認知が残ってしまった。

実家の最寄り駅「九大学研都市」
ここのロータリーに父は僕が実家に
帰ると言えば、いつも車で迎えに来た。

歩けるから良いと言っても、
必ず迎えに来てくれていた。

今でもロータリーに同じ車種を見かけると
思わず手を振って乗ろうとしてしまう。

そんな風景もなくなってしまった。

迎えに来てもらって、そのままイオンの
和食の店でご飯を食べていた。

その店にも1年後には母と2人で行く
ようになり、今では僕ひとりでしか
行けなくなった。

当たり前だと思っていた家族の風景は
あっという間に当たり前ではなくなった。

当たり前は無くしてから始めて
当たり前でないことを知る。

ひとつずつ、少しずつ僕の手から
こぼれ落ちていく感覚です。

父の介護で疲れ果てた母も、
ガンに倒れ、それでも介護しながら
今、余生を一生懸命に生きている。

目を覆いたくなるほどに痩せてしまった
母が力なく笑う父の介護をしている姿を
見ながら、何とも言えない気持ちになる。

自分は食べられない食事を
一生懸命につくって僕らに出してくれる。

あとどれくらいこんな事ができるか
わからないけど、できる間は僕らに
してあげたいと思ってくれてるのだろう。

「できるうちはやるから、
もう無理になった時はちゃんと伝える」

そう母に言われているので、僕も基本
頼まれた事やサポートに徹している。

僕は毎食しっかり味わって、
「美味しかったよ」と言って、
ごちそうさまをする。

あとどれくらいこの風景も続くのか
わからない。日々そう思う。

終わりがあるから、貴重で有難い。
それはわかっているけど、
僕は心の準備がまだできてないようだ。

一生懸命に日々を生きる両親を見ながら
弱っちい僕は何ともできずにいる。。。

父のとても優しく素晴らしい主治医の
だるま先生も先月いっぱいで退職。

父と同じ歳とは思えない先生は、
「ご家族で良い時間を過ごして下さい。
お世話になりました。」

「皆さんに迷惑をお掛けする前に
辞める事にしました。今月でお別れ
です。ありがとうございます。」

いつもの優しい笑顔でお別れを言われた。

いつかは来ると思ってたけど、
とうとう来たなぁという感じ。

他の患者さんも、先生がいなくなる
事を不安に思われる方ばかりで
悲嘆にくれておられる人を見ました。

有難い積み重ねでこの2年間過ごして
来たんだと改めて感謝の想いです。

父の手術から2年の日に
医療センターの1年1回の検診。

もー良くない?って正直思うけど(笑)

何かあっても、もう痛い目に合わすのは
ちょっと僕にはできないな。。。
 
何かあっても手術はもうさせたくない。

僕がひとりで引き受けられるキャパは
本当に少ない。どれだけ母が抱えて
くれているんだろうかと思う。

いろんな事がこれからも起こり、
僕はいろんな決断を迫られることになる。

母の状態もそんなに良い訳ではないし、
次どうするかも考えておかなきゃと
思いつつ、なかなか踏み出せずにいる。

そろそろ覚悟を決めて、準備して
おくことも必要だなと思う。

正直、不安で不安で仕方ない。

でも目の前の事をひとつずつこなし
僕ができる範囲でやるしかない。

「あなたはひとりで強く生きて
いかないといけないんだから」

物心ついた頃から日々言われ続けた
言葉が僕の中でリフレインするが、
僕は本当に出来が悪いみたいです。

弱っちいまま、見た目だけおじさんに
なったみたいです。

弱い自分もしっかり受け止めて
僕ができる精一杯をする。
それしかできないし、それが僕らしい。

今は週の半分福岡にいるが、これから
どうなっていくのか、当の本人達にも
わからない事、僕にわかるはずもない。

もう少しこの状況が続くと良いなとか
勝手な事を考えてみたり。。。
いろんな事が頭をぐるぐると回っています。

ここのところ抱えていた何とも言えない
想いを、ここで言うのはどうかと思いつつ
ついつい書いちゃいました。

書いたらスッキリしました。
読んで下さり、ありがとうございます。

日々を大切に、家族も大切に、
そして自分も大切に生きていきます。

あなたもあなたとあなたの家族を大切に。
今日という日は、2度とない日ですから。

活動の予定
7 (日)まで福岡 8 (月) 予約あるエル
 9 (火) 予約あり 10(水)大分 予約なし
11(木)〜福岡
TASLへの「お問い合わせ」

✉︎ tasloita@gmail.com