ストレイト ストーリー | 感動映画体験!!

感動映画体験!!

最近みた映画、叫びたくなるくらい感動した映画の話、映画の中のこのシーンが自分の実体験とリンクした時の喜びなどを、みんなに伝えたーい!

ストレイト ストーリー

ゆっくりと流れる時間。時速8kmで560kmの道のりをゆくトラクター。それはストレイトの人生そのものであり、トラクター=ストレイト ストーリーなのでした。




人生の終盤を迎えた男が10年間仲違いしていた兄の死期が近いことを知る。彼自身が満身創痍であるにも関わらず兄と再会してその痼りを解消する決意をする。そして彼は時代遅れの小さなトラクターで自ら走ることにこだわり、アイオワ州ローレンスからウィスコンシン州マウント ザイオンまでの道のり500kmを行く。

終止ゆっくり流れる広大な景色、スローなBGM、時速8kmで走る今にも止まりそうな時代遅れなトラクターなど、すべてが主人公ストレート自身の象徴ように思えました.

そしてこの旅の途中で出会った人々に語られるエピソードすべてが彼の人生そのもの、すなわちストレートのストーリーになっており、旅=彼の人生の回想 でした。旅の中で出会った若者に与える助言は決して上から目線のものではなく、自らの苦い経験からであることがにじみでており、同年代の老人と戦争時代の話を語り、感傷に浸るシーンからは彼のトラウマ経験からの脱却など断片的ではありますが、彼の人生がじわーっと伝わってきました。

あまりにゆっくり流れる映画なので、途中何度も落ちかけましたが、映画を観終わってから気づきました。なぜこのテンポが必要だったかってことに・・・・

その上ですごいのは彼の人生を振り返る旅であるのにかかわらず、回想シーンがひとつもないこと。回想シーンが無いにも関わらず、彼の人生がそのまま見えること。時速8kmのトラクターとともにゆっくり流れていく。時代遅れとなった小型の芝刈り機はストレート自身の象徴であり、いつ止まるかもわからない自らの脚で歩き、唯一やり残した課題を解決すべく旅をしていくのです。

旅の途中で会う人たちの暖かさ、やさしさに甘えすぎず、かつその好意を無下にすることなく感謝して進んでいくストレート、時には若者へ訓示を与えながら。彼の笑顔、語られる言葉の重さ、まるでお遍路旅をする高僧のようにも思えましたね。

ラストカットもよかったです。物語はあれだけゆっくり流れていくのにあのいさぎよさ。

とにかくすばらしい映画でした。デビッド リンチ作品ははじめてでしたがイレーザーヘッド、ブルーベルベット、エレファントマンなどなど、また楽しみが増えました。

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