こんにちは。

木曽殿最期の製作です。


兵員のヘルメットをもとに兜を作ります。

まず、外周の直径14mm、内周は直径7mmの大きさに黒の厚紙を切り抜きます。

これが錣(しころ)になります。
右側のドーナツ上のものの1カ所を切り、それをヘルメットの上から、はめ込みます。
そこから、吹き返しと呼ばれる折り曲げ部分を整形します。

下の写真は、その後、錣に威(おどし)を接着するためにいつもの「ピットマルチのり」を塗って乾かしたところです。

赤い物体は、これも恒例ですが、赤い糸をペンチングメディウムで固めて2mmの長さに切ったものです。

これを1本ずつ、カッターの刃で掴まえて兜に載せていきます。

飾りもつけたのがこちら。

左が今井四郎兼平の赤糸威の兜、真ん中が木曽殿の唐綾威、右が巴の萌黄匂です。


さらに、弓矢や太刀、弦巻、籠手などの装備を3騎分作成しました。

そして、、、

途中の写真はなく、いきなり木曽殿の完成です。

平家物語には、「木曽左馬頭、其日の装束には、赤地の錦の直垂に唐綾威の鎧着て、鍬形うつたる甲の緒しめ、いかものづくりの大太刀はき、石うちの矢の、其日のいくさに射て少々のこつたるを、頭高に負ひなし、

滋藤の弓もつて、きこゆる木曽の鬼葦毛といふ馬の、きはめてふとうたくましいに、黄覆輪の鞍おいてぞ乗つたりける」と描かれています。


次回は、今井四郎兼平、巴も完成させます。


今日はここまでです。

やっぱり鎧武者いいですね〜