こんにちは。
平家物語には三人の主人公がいると言われています。
最初の主人公は、言わずと知れた平清盛、次は京都から平氏を追い落とした源義仲、そしてその義仲と平氏を討ち滅ぼした源義経です。
その義経も後に兄頼朝のために討たれました。
これだけ見ても、諸行無常の響きがあります。
今回は、源義仲、木曽朝日将軍義仲を作ってみたいと思います。
とかく、義仲は、乱暴者などと言われ、評判が芳しくないようですが、私は源氏の武将の中では義仲が一番好きです。
芥川龍之介が「情熱の人」と評価し、松尾芭蕉がその隣に葬ってほしいと遺言したほどに慕った義仲。
想定する場面は、木曽殿最期の直前、五騎までに討ち減らされたところ。
その中の、義仲、今井四郎兼平、巴御前の三騎を製作します。
今井四郎兼平は義仲の乳母子(めのとご)。つまり、母親に代わって義仲を育てた女性の実の子が今井四郎兼平ということになります。
主従であり、兄弟のようなものでもあり、幼馴染でもあり、固い絆で結ばれた二人です。
巴御前は一説には今井四郎の姉妹とも。容顔すぐれた一騎当千の兵者(つわもの)です。
使用するキットは以前も使ったこちら。
今回は三騎必要です。
最初は、複製も考えましたが、さほど売れるとは思えない(?)こういうキットを作り続けてくれるメーカーさんに敬意と感謝を表して、3セット購入することにしました(うまく複製できなかったという説もありますが)。
巴御前の女性の顔をどうしようか悩みました。
どこかに、1/35の日本女性の顔部分がないか、机の周りを探してみたら、、、
さすがにありませんでした。当然ですね。
ネットで調べたら、アニメ調にデフォルメしたものはありますが、普通のものがありません。
欧米人の1/35で我慢するしかないかなと半分あきらめてたら、、、
ありました。これです。
4体のうち1体が女性です。
日本人女性の顔のためだけに購入しました。
まあ、他の3体もいつかは武者に改造するでしょうから、無駄にはならないでしょう。
さすがに、一輪車は使わないでしょうが、、、
早速、顔部分を確認すると、、
うん、いい感じです。
「容顔すぐれて」いるのかどうかわかりませんが、なんせ平安時代の価値観や美観は現代とは全く違いますから、よしとしましょう。
ちばみに、源義経は静御前とのエピソードもあり、美男子というイメージがあるようですが、当時の資料を見ると、美男子と書かれているものもあれば、そうでないという記述もあるそうです。
一方、木曽義仲については、どの資料を見ても美男子と書かれているそうです。
なんか面白いですね。
前回に騎馬武者を製作したときは、人や馬の姿勢はほぼ変えませんでした。
今回は、人馬ともに姿勢を工夫して、臨場感を出せればと考えています。
とりあえず、1頭だけポーズを変えてみます。
キット通りに仮組みすると、こうなります。
首の角度を変えるため、切り離します。
失敗しないように、切断線をペンで書いて、、
緊張の瞬間です。
うまく切れました。
そして再接着。
右の手綱を引いたところをイメージしました。
さらに左前脚を踏み出す感じにしました。
方向転換しているところです。
これは巴が騎乗する馬にしようと思います。
今日はここまでです。
やっぱり鎧武者いいですね〜










