こんにちは。


1/35能登殿の製作も、いよいよ佳境に入ってきました。今回で完成です。


プラ板に2mm角棒を接着して、、

アクリル絵具のイエローオーカーとバーントアンバを塗り、その上にMrウェザリングカラーのグランドブラウンとサンディウォッシュをざざっとのせて、、

船縁(ふなべり)にしました。


さらに、0.3mm真鍮線で矢を2本製作して、、


船縁に突き立った状態を表現しました。


1mm丸棒に白布を付けて白い旗を作ります。


源氏方の白旗は傾きながらも、かろうじて立ちつづけ、、


切り捨てられた平氏方の赤旗が風に運ばれ、船縁に引っかかっています。

辛くも勝ちを納めた源氏と、虚しく散った平氏を表現しました。


完成です。


今回は実際の空を背景に撮影しました。







能登殿が海に入り、平知盛の「見るべき程の事をば見つ。今はただ自害をせん」の言葉の後、平家物語にはこうあります。

「海上には、赤旗赤符ども、切り捨てかなぐり捨てたりければ、龍田河の紅葉葉を、嵐の吹き散らしたるに異ならず。汀(みぎわ)に寄する白波は、薄紅にぞなりにける。

主もなき空しき船どもは、潮に引かれ風に随ひて、いづちを指すともなく、ゆられ行くこそ悲しけれ。」