こんにちは。
1/35での鎧武者製作の楽しさが忘れられず、連続で鎧武者です。
前回は元々のキットの姿勢をほぼ変えずに立ち姿のまま製作しましたが、今回は動きのある場面にします。
平家物語には名場面がいくつもあります。
例えば、那須与一が扇を見事に射落とす場面や、敦盛の最期などは教科書にもよく出てきます。
しかし、今回は平氏の武将を主役にしたかったので能登殿と呼ばれる平教経の最期の場面を選びました。
舞台は壇ノ浦の戦いの最終盤です。
平氏滅亡のときが近づく中でも、教経は阿修羅の如き働きを見せ、船から船へと跳び移っては、両手に持った太刀と薙刀で源氏方の兵をなぎ倒していきます。
そして、なんと源氏方の大将、源九郎判官義経と同じ船に乗り合わせたのです。
ここで会ったが百年目、教経は義経に襲いかかりますが、義経は「かなわじ」とその身軽さをもって二丈(約6m)も離れた味方の船に跳び、手の届かないところまで逃げてしまいます。
遠ざかる義経。眼を剥く鬼神の如き教経。
「今はここまで」教経は手に持った太刀や薙刀、さらには兜、鎧の大袖や草摺も海へ投げ捨て、大音声で叫びます。
「我と思はん者は、この教経を生け捕りにせよ!鎌倉に下って兵衛佐(ひょうえのすけ 頼朝)に一言物申さん。さあ、かかって参れ!」
恐れをなして寄る者もいない中で、大力の剛の者、安芸太郎実光とその郎等一人、さらに実光の弟安芸次郎、三人で打ってかかりました。
迎え討つ教経、真っ先に寄ってきた太郎の郎等を海に蹴落とし、続いて寄ってきた太郎を弓手(左手)の脇に抱え込み、次郎を馬手(右手)の脇に捕らえ、「おのれ等、死出の山の供せよ」と海に飛び込んだのです。
教経このとき二十六歳、壮絶な最期でした。
この有名な場面「能登殿最期の事」を再現しようと思います。
使用するキットはこちら。
前回の鎧武者製作では、このキットから刀を拝借しました。
人物のパーツ。
キットには他に机などを納めたランナーが入っています。襟の階級章などのデカールも付属します。
もちろん今回は使用しませんが、いつか使いたいですね。
まずは指示通りに仮組みするとこんな感じです。
腕や足を入れ替えて、ブリタックで固定して、、、能登殿(教経)です。
船縁に足をかけ、まさに海に飛び込もうとしているところです。
そして安芸次郎も手足を組み変えて仮組、能登殿の馬手の脇に抱え込ませます。
続いて安芸太郎ですが、、、
このままだと躍動感がないので、、、
左手の肘、両脚の膝をエッチングニッパーで強引に切り離し再度取り付けて、、、
能登殿の弓手に捕らえさせます。
ここから細部を調整していきます。
能登殿の装束は平家物語に描写されていますが、安芸太郎、次郎の装束は不明です。
さてどのような鎧や直垂にするかと考えるのも楽しいですね!
今日はここまで。
やっぱり鎧武者いいですね〜









