皮と種をなぜ捨てる -6ページ目
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キャベツのだまし技、京大教授ら解明

あたかも多くの敵に襲われているかのような「SOS」情報を発し、あちこちから「用心棒」を呼び寄せる。身近な野菜のキャベツが、そんな「おおかみ 少年」のような策略を立てていることが、京都大の高林純示生態学研究センター教授や塩尻かおり次世代研究者育成センター助教たちの研究で分かった。だま し、だまされる生物界の知恵比べの中でも高度なテクニックといえそうだ。米オンライン科学誌プロス・ワンで18日に発表した。

 イネ、マメ、トウモロコシなどの植物は虫に葉や茎を食べられると、葉から虫の天敵を誘うにおいを出す。自らを守るために用心棒を呼び寄せる戦略だ。

 高林教授たちは、敵に応じて複数の用心棒を使い分けるキャベツに注目し、モンシロチョウとガ(コナガ)の幼虫で対応を比べた。

 モンシロチョウの幼虫では、食べられた葉の量に応じてにおいの量が増え、誘引される天敵・アオムシコマユバチの数も増えた。一方、コナガの幼虫の場合は、少し葉を食べられただけで大量のにおいを発し、一気に多くの天敵・コナガコマユバチを引き寄せた。

 モンシロチョウの幼虫はハチに寄生されると一時的に葉を食べる量が増えるので、必要以上に天敵を呼び寄せないとみられる。これに対し、ハチに寄生されても食欲が変わらないコナガの幼虫では、少し食べられただけで「大騒ぎ」をして、たくさんの用心棒を呼び集めるらしい。

  南米のアマゾンに生息するモズの仲間「フライキャッチングバード」が、猛禽(もうきん)類の接近を知らせる警戒の鳴き声をわざと発し、餌を争うライバルを 遠ざけることが報告されているが、植物が敵に襲われた状況についてだます例は初めてという。高林教授は「キャベツにだまされて引き寄せられたコナガコマユ バチが、次にどのように学習するのかも確かめたい」と話している。

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