こんにちは!
以前はけっこうスマホゲームにハマっていたんですが、何かの拍子にコテっと熱が冷めてしまって、ここ1年くらい全くやっていません、、笑
というのも、最近は仕事がとても楽しいので、ゲームをするよりも仕事に活かせそうな本やニュース、コラムなどを読む方が楽しくなってきました!
ただ、せっかく良い本を読んでも、「タメニナッタナ〜」と思うだけで、1ヶ月くらいしたら内容はうろ覚え、、
っていう状態だと、もったいないので読書メモをつけることにしました!
今年は25冊くらい読んだのですが、記憶のキャパが足りなくなってきたので、ボチボチ記録していこうと思います笑
記念すべき1冊目はこちら!
もう絶対に読みたかった本!
◆タイトル
『稼ぐがすべて Bリーグこそ最強のビジネスモデルである』
(2018年 葦原一正さん)
◆著書情報
1977年東京都生まれ
早稲田大学大学院 理工学研究科卒業
元々は野球少年、統計学を学んでいて、フランスに留学していたこともあるらしい!
卒業後は外資系コンサルに就職したけど、給料半減&東京→大阪という条件にも関わらず、結婚して1ヶ月の奥さんを説得して「オリックス・バファローズ」に転職したのだとか!
そこで事業戦略立案などを手掛け、その後も「横浜DeNA ベイスターズ」、「パ・リーグマーケティング」などでもご活躍されたそうです!
そして、2015 年から「JPBL」に入社し、B.LEAGUE初代事務局長として、新リーグの立ち上げの中心となったすごい方です!
◆どんな本か?
国内男子バスケリーグがJBLとbjリーグに分かれていたことを問題視した国際バスケ連盟は、日本のあらゆる年代の国際試合の出場停止を命じました!
(リーグが2つあるくらいいいじゃん!と思ったけど、調べてみたらそうなる理由も分かった、、)
それを解除するための条件の一つは国内リーグを統合すること!
たった1年という期限でどうやってB.LEAGUEを立ち上げたのか?
リーグが開幕してから2年目が終了するまで、どのように歩んできたのか?
そういったことがまとめられています!
◆内容
第1章 人材採用論
第2章 リーダー論
第3章 事業戦略論
第4章 マーケティング戦略論
第5章 営業論
第6章 コンテンツ論
第7章 ビジョン論
①第1章 人材採用論
・印象に残った内容
『徹底的に「べき論」を語れる人材(しかも、ぶっとんだ人)を集めるべし!』
固定概念や既得権益にとらわれず、リーグや協会の「あるべき」姿を追い求めた結果が今の日本バスケのようです!
「できる」とか「したい」ではなく、理想とするビジョンを実現するためにはこう「すべき」というマインドの元に改革が行われました!
ヴォレアスも「スポーツを文化に、そして喜びを」を実現するために「すべき」ことを行なっていきたいです!
②第2章 リーダー論
・印象に残った内容
『走りながら考えろ!それはお前らで考えろ!今までがどうだとか絶対に言うな!』
Jリーグ初代チェアマンで、組織改革のために日本バスケ協会の会長に就任した川淵三郎さんの言葉です!
(今の会長はバレー出身の三屋裕子さん)
ビジョンとゴールは根拠を示し上で力強く提示するけど、上記の言葉のように方法論は部下に任せます!
ちなみに最初に葦原さんに言ったのは「初年度で20億作れ!」だそうです!
(従来ベースの2倍以上、、笑)
それと意外だったのが「話す力」と「聞く力」のバランスが絶妙なんだとか!
気遣い上手(前の登壇者とスピーチが被らないように本人じゃない人から内容を聞き出すとか)、人の話を傾聴する、誰にでもありがとうをちゃんと伝える、など単なるトップダウンのリーダーではないというのはイメージと違いました!
最初の3つの言葉は「あー、株式会社VOREASで口酸っぱく言われてる事と同じだー」と思いました笑
③第3章 事業戦略論
・印象に残った内容
『デジタルマーケティング、権益統合』
野球のパ・リーグや、アメリカのメジャリーグベースボール&サッカーなどでは、各チームでやらなくていいもの、リーグでまとめてやった方がいいものは一つにしちゃおうよ!って流れが進んでいるみたいです!
日本バスケもクラブ、リーグ、協会がデータベースを共有していて、競技者、ファン、グッズ購入者、チケット購入者などのデータを一元管理しているみたいです!
さらに放映権やスポンサー料も、リーグ+日本代表+高校選手権などセットにすることなどによって、価値を高めているみたいです!
それと、バスケの競技人口はサッカーの2.6億人を抜いて世界一の4.5億人!
国内競技人口はサッカーの91万人に次ぐ63万人!
しかも、男女比率が均等!
すなわち潜在的なポテンシャルがある!
→顕在化できるんじゃない!?
って目論見があったみたいです!
ちなみに総務省HP掲載の資料(2016年 JVA作成)によると、バレーボールの競技人口は世界で5億人、国内で42万人とのこと!
※データ収集方法は不明
日本ではママさんバレーという文化も定着しているし、中体連の女子登録人口はソフトテニスに次いで2位、高体連の女子登録人口は1位です!
あと春高バレーもけっこう大きく放送されてますよね!
さらにデフバレーやフロアバレー、シッティングバレーなどは、聴覚・視覚・身体障害がある方々も楽しむことができます!
(なんなら風船バレーもある!)
冬季五輪種目の追加も視野に入れて、平昌五輪の時にはスノーバレーのエキシビションも行われたし、ロンドン五輪やリオ五輪で一番最初にチケットが売り切れたのはビーチバレーと言われています!
これだけ幅広い年代の男女が障害のあるなしに関わらず楽しめて、しかも砂場や雪の上でも出来るスポーツなんて他にないと思います!
日本のバレー界でもこれらを合体してデータベースを作ったり、放映権&スポンサーセールスをするっていうこともできるんじゃないかなーと思いました!
④第4章 マーケティング戦略論
・印象に残った内容
『SAMIT、スマホファースト』
バスケの来場意向を調べた結果が
・Sociability & Stylish(集団観戦&オシャレ)
・Active (家より外出派)
・Mobile / Magazine First(TVやPCよりスマホや雑誌派)
・Influencer & Trendy(発信に積極的で流行に敏感)
そこで、スマホの中でチケットやグッズの購入、試合の視聴、スポンサーの露出を全部やっちゃおう!っていうのが成功したみたいです!
若者からしたらSAMITは当たり前に感じるけど、バレーの場合はどうなんだろう?
少なくともヴォレアスのホームゲームに来てくれる方は、上川近郊の30〜50代の女性が多くて、SNSの宣伝だけじゃ良く情報が伝わらないって方も多いです!
このあたりもJVAやV.LEAGUEがデータベース作ってくれたらありがたいですね!
⑤第5章 営業論
・印象に残った内容
『GIVE & GIVE & TAKE』
お金をいただくためには価値(お役立ち、喜び、不足の補完など)を提供しないといけないです!
「スポーツの価値って何?」と言われると難しいところもあるのですが、B.LEAGUEでは各種プロパティの保護を徹底して権利の希少性を出したり、バスケが社会や企業に出来ることを考え抜いて提案することで、それを高めているそうです!
ヴォレアスのチケットも最初は高いと言われていたけど、「値引きはしない!その値段に見合うものを作ろう!」とずっと言っています!
自分がパートナーシップ企業さんの営業に行く時も、「スポーツを通して地域や企業、人々に向けて、こんなGIVEが出来るようになりたい!そのために私たちは今こんなことをしています!」という様な話をします!
そういうこともあって、今までとはまた違った角度からプレーへのモチベーションになったりもします!
⑥第6章 コンテンツ論
・印象に残った内容
『マーケティングの本質は、ネットとリアルのハイブリッド』
B.LEAGUEの開幕戦はリアルタイムにテレビで見ましたが本当にすごかったです!
まずはオリジナルアンセムがかっこよかったです!
(プロ野球中継のJAGAURとかMステのThousand Dreamsと同じくらいかっこいい!)
そして、E-girlsの派生ユニットShuuKaRenのテーマ曲と全面LEDコートのオープニングショーは鳥肌モノでした!
その他にも、カトパンや広瀬すず・アリス姉妹を起用したりと物凄かったし、試合もパスの連携とか3Pシュートがシュバッと決まる瞬間などすごく燃えました!
この全面LEDコートには葦原さんのクビが飛ぶ覚悟で広告予算のほぼ全てが投入されたらしいです!
その結果、検索ワードランキングTOP20のうち19個が開幕戦関連ワードとなりました!
自分も思わずテレビを見ながらGoogle検索したりTwitterのタイムライン追ったりしちゃいました!笑
まんまとリアルからネットに引っ張られました!笑
しばしばデジタル担当者はネットの中だけで施策を完結させちゃうこともあるけど、マーケティングの本質はデジタルとリアルのハイブリッドとのこと!
自分が大学時代に対戦相手の分析してる時、監督に「データに現れているのは現象に過ぎない。その現象の元になっている原因にも思考を巡らせないといけないよ」と言われたことに近いものを感じました!
第7章 ビジョン論
・印象に残った内容
『努力でしか成功確率は高められない』
努力しても失敗することはあるし、努力しなくても成功することもあります!
ただそれはあくまで確率論であって、成功し続けるためには努力によって成功確率を高めるしかありません!
リーグ戦はまぐれで優勝できないのと同じだと思います!
そして、今後B.LEAGUEが取り掛かることとして、「夢のアリーナの実現」「特にフロント側の若手人材育成」「社会課題に対する取り組み」の3点をあげていました!
アリーナを借用ではなく保有することによって、コストから収益源になるし、スケジュールの縛りからも解放されるし、広告枠や舞台装置も最大限活用できます!
世界的にもそういう流れになってきているみたいです!
人材育成については第1章でもカギだと述べられていました!
そして、B.LEAGUEの使命を定義しようとしたとき、日本代表が強くなることやB.LEAGUEの市場規模が拡大することはあくまで手段であって目的ではないとのことでした!
究極の目的はバスケの特性やスポーツの持つ力を使って社会に貢献すること!
実際にB.LEAGUE hopeというプログラムを立ち上げて、復興支援や難病小児支援などの取り組みを始めているようです!
バレーの特性についてもこのブログで考えてみましたが、何かバレーならではの社会の役に立つ方法もあるんじゃないかなーとも思いました!
◆まとめ
今のV.LEAGUEは10〜15年前のバスケのJBLやスーパリーグくらいの位置にいるのかなーと思いました!
ただ、国内にアリーナスポーツの成功事例があるので、それよりももっと早いスピードで追いつけないかなーと思います!
JVAやV.LEAGUE機構の方々もすごく頑張ってくれているので、自分もヴォレアス北海道として何か役に立てるように頑張ります!
意外と長くなってしまった!笑
でも、これで本の内容は絶対忘れないはず!
気合いが充分な時にまたこんな感じでブログ書きます!笑
したらばっ!